PeachFly さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
途中から目が離せなくなります
2クール分、結構なボリュームですが、割と一気に見てしまいました^^ 皆さんが高い満足度をつける理由もわかりました。
はっきりいって、面白かったです^^ 登場人物のキャラクターも際立っており、それぞれがいい味出しています。
{netabare}
この物語はタイムトラベルに関わるお話で、ひょんなことからタイムマシーンを作り上げてしまうというのはよくある話ですが、まず過去にメールだけを送ることができる、その次は記憶だけを送ることができる、という発想も斬新でした。
物語の中間あたりで、椎名まゆりに死が訪れます。その原因となるのは、タイムトラベル装置を開発した岡部倫太郎を捕らえるためのSERNの襲撃であったり、交通事故であったり、または電車の事故であったりします。 その度毎に倫太郎は記憶だけを過去に飛ばし、まゆりを助けようとしますが、根本の世界線を変えることができない倫太郎は幾度となくまゆりの死を目の当たりにします。絶望に打ちひしがれる倫太郎を助けたのは紅莉栖(くりす)。事情を知った紅莉栖は倫太郎に言います。「忘れないで、あなたはどの世界線行っても一人じゃない、私がいる」と。
結局、まゆりの死を撤回する事はできたのだけれども、その代償は…^^
このアニメに関して、同じような話の展開は映画「タイムマシーン」にもありますね。恋人の死をタイムマシーンで救おうとしても、ある時点でその恋人の死が確定してしまって、幾度と無く恋人の死を目の当たりにする…と。
因果律の法則を変えることができず、苦悩する主人公…。
或いは、涼宮ハルヒのエンドレスエイトのように、同じ時間を何度と無く繰り返す、というシチュエーションにも似たものがあります。主人公が記憶を持って過去に飛ぶという違いはありますが…。
過去の自分と、その行為を観察する今の自分。この辺りはバック・トゥー・ザ・フューチャーⅢのテイストが使われてますね。過去の自分と出会わないように…ハラハラ・ドキドキが続きます。
クライマックスは本当に目が離せませんでした。世界線を元に戻し、紅莉栖がいない世界にもたらされた新たなミッションとは…それは第三次世界大戦を未然に防ぐ事。
そして、倫太郎は未来の57億人の人命を救う事ではなく、たった一人、愛する紅莉栖を助けるために再度立ち上がるのでした…。
1話~4話あたりは何のことか判らない話が続くと思います。
3話でタイムマシーンが「うっかり」作られてしまいますが、まだ話の展開は良くわかりません。
6話あたりで実際に過去にメールを送れることが確実になってから物語が加速します。みんなが過去にメールを送って、過去が改ざんされどんどん本来の世界線から離れていくにしたがって登場キャラクター自体の境遇も変わってきます。
そして中盤以降、過去と現在を行きつ戻りつしながら苦悩にもだえる倫太郎。幾度と無く同じ時間に戻り、幾度と無くまゆりの死を目の当たりにし、傷つき、心が壊れそうになり、それでも何とかまゆりを助けたい一心で解決の糸口を探していく。
このあたりが物語の中で良い味を出しています。そして、ここに行き着くには、冒頭からの話を「ひとまず」見ないことには始まりません。
最後は、いわゆる Happy end …なので。Bad endが嫌な私としてはウレシイ気分いっぱいでした^^。
また、TV放送されなかった25話も、このHappy endを更にHappyにしてくれて、とても良かったと思います。
{/netabare}
この物語はとても良くできています。
一度見たら「ほぉ~ ……… (^^)」って思うでしょう。
…そして、きっともう一回観ることでしょう^^。
2012.10.30 First issue
2012.11.04 Up date 3(訂正)