Tuna560 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「このままじゃ、バトーさんたちも助けられない。そこでボクは少佐の命令を無視しようと思うんだ!」 by タチコマ
攻殻機動隊完全オリジナルアニメ第2弾。
スタッフは前作の『S.A.C.』とほぼ同じであるが、ストーリーコンセプトに押井守が参加しており、前作で解散に追い込まれた公安9課が再結成してからの物語となっている。
前作同様、基本的に1話完結方式をとり、「個別の11人」を名乗るテロリストの事件を発端に、公安9課復活の経緯から9課と敵対する内閣情報庁の登場、個別の11人事件と、それに伴うクゼの登場からその追跡の模様、後半は内閣情報庁の情報操作による招慰難民の蜂起、クゼの行動や出島攻撃に至る経緯などが描かれる。一方で一話完結の話で公安9課自体が主人公(タチコマ含む)といえる観点でストーリーが進んでいきます。
完成度は前作同様、TVアニメとは思えない程高く、前作に比べより難関な社会的問題を扱い、より深いストーリーが描かれている。
前作との違いの点で最も興味深かったのは、タチコマ達の自我の定着とそれが捜査にどのように働くか、という点が描かれていた点ですね。前作よりもタチコマの「個」が成長しているなと感じました。
是非、前作と併せてみて頂きたいです。
(11/25:追記)