Tuna560 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「世の中に不満があるなら自分を変えろ!それが嫌なら、耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ!!」 by 草薙素子
攻殻機動隊完全オリジナルアニメ第1弾。
原作漫画や押井守による映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』とは、時代設定や主人公草薙素子のキャラクター設定、ストーリーを始め多くの相違点があり、本作は第三の攻殻機動隊である。
原作や映画版では「人形遣い」を中心に話が進行するが、本作品では「もし草薙素子が人形遣いと出会わず、公安9課に残っていたら」という前提に立ったパラレルワールドとして物語が展開される。
原作や映画版に対するオマージュが随所に見られ、「電脳化・義体化社会における人間の定義」という原作のテーマよりも、近未来を舞台に現代社会にも通じる社会問題を主題としている。
本作品は基本的に1話完結方式だが、「笑い男事件」と呼ばれる劇場型犯罪を中心にした話があり、一方で一話完結の話で公安9課自体が主人公といえる観点でストーリーが進んでいく。そのため、劇場版では顔さえ見られなかった課員の活躍やタチコマの日常なんかも見ることができる。
この作品の感想としては…「よくぞ作ってくれた!」の一言に尽きる。作画、音楽、ストーリーはTVアニメとしては十二分の完成度を誇り、「日本のアニメの真髄」と評しても差し支えないでしょう。
アニメ好きであれば、観ておかなければならない作品です。
劇場版よりも説明・解説も多いため、非常に理解しやすい印象を受けました。攻殻機動隊ビギナーにおすすめ出来る作品です。
(11/25:追記)