あおい さんの感想・評価
4.0
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:----
活字に完敗し非常に残念
原作はあの日本推理作家協会賞・直木賞受賞作家、桜庭一樹が描くミステリー推理小説。
全く残念でならないのが、アニメでは桜庭の強烈無比のあの描写力が生かしきれていないこと。本当に残念でならない。
推理小説をあまり理解していない、「名探偵コナン基準」や「トリックは難しくないといけない基準」を持っている、物語の大局観を見れない小学生レベルのレビューも多く見られるが、著者の栄光や経歴を見るに、そのんなレビューを書いた人達のレベルもバレてしまうと言う、なんとも投稿泣かせなアニメの出来になってしまった。
アニメーションの限界例として化物語が上がるが、西尾維新の上をいく作家の桜庭の描写力を余すところなくアニメ表現するには、いささか30分の枠では厳しく思う。
2クールでの制作としているが、人物の駆け引き、やり取り、心理状態、人間模様をもっと表現しても足りないのに、時間と枠の制限に阻まれてしまっている。
余りにもったいない。
しかし、このアニメを視聴して原作活字に興味を持ち読む可能性を考えれば、是非、見ていただきたいアニメだ。
GOSICKは話が進めば進むほど、強烈に味を出してくる。
本作品やクラナドのように1クール目より2クール目(2期)に味を出してくる作品は途中で視聴するのをやめてはダメだ。