おつかレイア さんの感想・評価

3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態：今観てる

虚淵氏のどんでん返しを期待して。

【Phychopath】（サイコパス）
心理学用語で精神病質者の意。
性格が逸脱し、そのために社会を困らせたり自らが悩むもの。性格異常のこと。
良心や他人に対する思いやりに全く欠けており、自己中心的で罪悪感が無く、自分の行動に責任が取れない。
その大部分は殺人を犯す凶悪犯ではなく、身近にひそむ異常人格者である。（Wikiより抜粋）

本作品名「PSYCHO-PASS」はここからとったものと思われます。



反社会的と判断された人間を大多数の幸福の為に排除するのは果たして正しいのか。人権は？自由は？という非常にナイーヴな題材。
そして脚本の虚淵玄といえば期待の斜め上な鬱展開。「人の複雑な心理や将来の可能性を数値なんぞで決められてたまるかっヽ(｀Д´)ノ」というまっとうな人道的結論にはおそらくならないでしょう。


１・２話を観終わってとりあえず現時点での感想は、うーん思ったより普通の警察もの…？
突然のグロには驚いたけど、予想していたようなハードな展開はなく全体的になんだかおとなしくまとまってるなという印象。

サイコパス的な意味でのいわゆるエリートである新米監視官と、生まれながらに潜在犯扱いされた執行官との立場や考えの対立。このあたりが今後どう展開するかは楽しみですが。
近未来的な文明を感じさせる拳銃、瞬間お着替え機能なんかが存在する一方で、妙に現代チックな景観だったり、世界観もどこかちぐはぐした印象。
{netabare} なにより２話の俺はこんなところで死ぬわけにはいかないんだ発言にはちょっと閉口した。言わなくない？普通…会って間もない他人の前でそんなこと（＾＾；
こういう不自然な形でこのキャラには事情がありますよーアピールはして欲しくなかった。{/netabare}
他にも説明的な会話・やりとりが多く、なんだか見せ方や言い回しにいまひとつキレがないような。（期待が大きいだけに少し辛口かもしれません…）

今はなんとも評価しがたいところではあるけど、これから最終回に向かってどう収束するか、話はここに尽きると思います。
最後まで視聴は続けたいと思います。
虚淵氏が一体どんな仕掛けで私達視聴者をどん底に叩き落してくれるか…それを楽しみに。