Tuna560 さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
『灰羽連盟』作品紹介と総評
レンタルショップで偶然見つけた作品。
世界名作劇場に似た雰囲気で、深い人間模様が描かれた作品です。
前情報なしで視聴したのが良かったのか、とても楽しめました。
(あらすじ)
古びた建物の一室で彼女を迎えたのは背中に飛べない灰色の羽を持つ、「灰羽」と呼ばれる人物たち。繭の中で見ていた空を落ちる夢から、少女は「ラッカ」と名づけられる。
高い壁に囲まれたグリの街、灰羽たちの暮らすオールドホーム、そこでの仲間たちとの穏やかな日々。戸惑いながらも少しずつその生活に馴染んでいくラッカ。しかしやがて、短い夏の終わりに1つの別れが訪れる…。(wikipedia参照)
「灰羽」と呼ばれる灰色の羽と頭上に光輪を持つ人たちがいる世界。
灰羽は繭から生まれ、高い壁に囲まれたグリの街で静かに生活をしています。彼女らが暮らすグリの街には灰羽の他に人間も住んでおり、灰羽の数は人間に比べてとても少なかったり。灰羽は人間の仕事のお手伝いをして生活しています。
羽は付いているが飛べなかったり、独特な掟があったり、灰羽については謎も多いのです。
しかし、灰羽は「巣立ち」をし、グリの街を去ることが解っています。この巣立ちは物語の中でも転機のきっかけとなり、灰羽になりたてのラッカにとっても重要なターニングポイントとなります。
灰羽達の静かで暖かい生活と、その反面で灰羽独特の苦悩や生まれ持った罪との葛藤を描かれており、ゆったりとした世界観の中にヒヤリとするようなシリアス展開が散りばめられています。このほのぼのした雰囲気と鬱要素のバランスが非常に秀逸で、とても引き込まれました。
とても奥が深い作品で、一度は観てもらいたい作品です。
(1/30:追記)