hiroshi5 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
傑作は時を経ても傑作で在り続ける。
TVシリーズを見ていないので比較はできないのだが、今作品が傑作中の傑作であることに違いはないだろう。
マクロスの定番である歌と三角関係を見事なまでに描き、内容も理解の範疇を逸脱しない範囲で上手く抑えている。
物語に関してはマクロスがいかなる世界観の上で成り立っているかをある程度把握していれば問題なく理解できると思う。それ以外の人は別のマクロスシリーズかwikiでも調べてから見る事をお勧めする。
劇場版とあって、やはりはしょっている部分が多いのはTVシリーズを見ていない私でも分かる。
その分世界観に関する説明も手抜きになっているのは否めない。
打って変わって、作画は素晴らしいのひとことに尽きる。素人にでも分かるであろうヌメヌメの動きである。
細かい部分までキレイに描いていて、ヌルヌル動く戦闘機やミサイルには圧巻される。
歌もまた素晴らしい。プロトカルチャー時代に流行ったとされる「愛・おぼえていますか」が50万年周期の敵同士を繋げるのに相応しく、2012年の今聞いても心を動かされる。
最後に流れる「天使の絵の具」もアニメ界に残る名曲だ。
この作品を見ると、良作というのは時代の流れによって変わるものではないことが良くわかる。
確かにコンピューターグラプフィックを使った現代のアニメの方が絵は奇麗だ。
しかし、アニメはそれだけではない。昔の作画には昔ながらの良さがある。そして何よりも当時作られた時代というものを反映している一種のタイムカプセル的役割を持っている。
古い作品を沢山見ている訳ではないので大したことは言えないが、以下のことは確信を持って言える。
傑作は時を経ても傑作で在り続ける。