タム_01 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ストーリー、キャラクター、世界観が高いレベルでまとまった良作
宇宙を舞台としたSF冒険もの(スペースオペラ)
宇宙には以下の3つの勢力が存在します。
宇宙を規律する『宇宙軍』
法や秩序を乱し、略奪をはたらく『海賊軍』
己の自由だけを拠り所に、宇宙を旅する『アウトロー』
主人公ジーンはそんなアウトローの中の一人。
銃捌きが得意で腕の立つ、度量の大きいアツい男です。
主人公は相棒のジムといわゆる便利屋を営んでます。
ジムは若干11歳ながらもコンピュータ/機械の達人であり、
ジーンがフロント担当、ジムはバックアップ担当です。
このコンビの描写も非常に良かった。
時にぶつかり合って、喧嘩したり、
時に信頼しあって、協力して物事を達成したりと、
お互いの信頼関係が見ていて伝わってきました。
また、お互いがからかいあって、ちょっとした口喧嘩になるのも
見ていて楽しかったですね。
主人公のジーンが宇宙を旅するきっかけとなるアウトローの一人、
ヒルダという女性の散り際も印象的でした。
("義賊"という感じのキャラクターで個人的には死んで欲しくなかった…。)
そのほかの各キャラクターも個性的かつ魅力的で、キャラが立っていてよかったです。
基本的に物語は多少寄り道はあるものの一直線ですので、
単純明快で分かりやすい構成になってます。
ストーリーは一直線であるにも関わらず、飽きの来ることはなかったです。
終盤のほうで作画が崩れているところが所々目につきました。
戦闘シーンは見所のひとつ。
宇宙船の『グラップラーアーム』というシステム設定は斬新でとても良かった。
宇宙船での戦闘シーンが、ビーム/ミサイルによる攻撃だけではなくて、
このグラップラーアームによる攻撃が加わっているという点が、
戦闘シーンを盛り上げる非常によいアクセントになっていたと思います。
オープニング曲『Through the night』はテンションの上がる、とてもカッコいい曲です。
数々のアニメ曲の中でも、1,2を争うくらい好きな1曲です。
毎回、冒頭にナレーションが入っているのですが、
この作品の世界観や用語について説明してくれたり、
はたまた普遍的なテーマについての考察があったりと、
非常に味のあるナレーションでとてもよかった。
本当に良い作品とは時が過ぎても色褪せることのないものですが、この作品もそんなアニメのひとつだと思います。