あいすまん.第一形態 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
おもしろくない。
●脚本原案:虚淵 玄 キャラデザ原案:天野明 制作:Production I.G
虚淵さんの書く本格SFサスペンスに、天野さんの描くスーツの似合うキャラクター、それをI.Gがどう仕上げるのかと待ち望んでいました。
が、ここまで見事に期待と予想を下回ってくれたのは久しぶりです。
●あらすじ
「潜在犯罪係数」を測れるようになった近未来で、それが一定値を超えると危険人物として隔離、治療を受けなければならない。
一種の持病のような感覚で、突然かかることもあるし、おそらく治る見込みはほぼ無い。
何より問題なのがこの係数は伝染すること。常人が彼らを捕獲しようとするとミイラ取りがミイラ(というよりゾンビに近いか)になってしまう。
よって彼らを捉える集団もまた重度の潜在犯罪者で構成されている。そこに新米監視官として1人の女性が配属されるのだが・・・。
第1話の段階でなんですが、不満がすでにかなりあります。
●不満
1、キャラクターデザインが悪い。
ヘタとかいう話ではなくて単純に作品に合っていない。
もっと言うとサスペンスに合っていないし、アニメ向きでもないように思います。作品のなかで顔面だけ修正液で消して書き直したような印象。
主人公もガキ臭くて格好悪いし、新米監視官もエリート感0のただの少女。新米=無垢な少女という単純な図式は大っ嫌いです。
おそらく天野先生は脚本をほとんど見ずにデザインしたのでは無いでしょうか。
2、声優のキャスティング
人気どころの声優さんはやはり実力がある方がほとんど。
なので人気声優だけかき集めるのに不満はないのですが、石田さんと花澤さんだけ明らかに役に合っていない。
キャラデザのこともあってか、キャラクターが喋ってる感じが全くしない。
3、アニメーション
ふとした所の1枚絵などは綺麗なのですが、第1話だというのに絵が全く動かない。
冒頭のアクションがしょぼすぎて唖然としました。クライマックスであろう犯人を追いかける所、駆け引きのシーン、まるで緊張感がない。
犯人が飛び散る所はおっと思いましたが、それ以外がおざなりで冷めてしまいました。
1話からこんな酷評するのは申し訳ないのですが、すごく気持ち悪い作品だと感じました。
自分の好きなSFサスペンスに、女性オタクが喜ぶ「キャラデザ」と「声優陣」をぶち込んだだけで、融合させようという気は微塵も見えない。
不満の1と2は主観での意見なので人それぞれでしょうが、
少なくともSF好きの自分が見るべき作品では無かったです。
それと潜在犯罪係数が異常値に達したら妙な能力が生まれるみたいな設定でもないと、この先どこを見所にするんだか・・。