yokoryo さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
今期最有力の期待作品!!15話視聴更新
15話まで視聴
2クール目入ってから物語が動き出しましたね。
槙島さん本格参戦で確かに面白くはなりそうなのですが、刑事ものの色がかなり濃くなってきてます。正直自分としてはこの方向はちょっと残念。
{netabare}
というのも、ポスト攻殻を狙う作品と謳いながらも、ここまでで描かれているのは、
「システムへの依存による人間の思考能力の低下」
「システム崩壊時における社会秩序の混乱」
というもの。
その中で、テロリストVS公安という単純な構図になってしまっています。
そのため、刑事ものエンタメ作品である「踊る」の臭いを強く感じてしまう点がどうも。。。
初見時の期待とは違う方向に進みそうですね。
個人的にはもっと、人間というものの不安定さというか、脆さというか、そういう部分に焦点を当てて物語を進めて欲しかったです。
現時点では、人間よりもむしろ「システムの脆さとそれを導入した社会の闇」といった部分に焦点が当たっていて、どうにも物足りない。
さらに脚本が意外とお粗末なのも残念。
15話はまるでアナザーですw
サイコハザードを描くにも、もっと色々演出はあるでしょうに。
システムの穴をついたハードがちょっと出回っただけであの有様では、システムの企画段階でシビュラシステムは負けが確定しています。
さらにシステムの穴というのが、他人のサイコパスのコピーだなんて、、、なんてベタな。。。w
牧島という存在が想定外である事は分かりますが、社会そのものを構築するシステムであるならば、想定外を想定してしかるべき。それなりに強固なものである必要があります。
それがこうも簡単に破られてしまっては、視聴者側からすれば興ざめですw
脚本・演出をもうちょい上手く出来ればもっと色々描ける作品だと思うんですけどねぇ。。。
と、まぁかなりの酷評ですが、それなりに楽しめているのでホントはまだまだ高評価です。
ちょっと最初のハードルが高すぎましたw
ただ、ひとつ好感が持てるのは槙島という人間の描き方です。
どんな時代にも、新しい世界へと人を導く指導者は、異端として捉えられ、そして排除されることが多い。
そうした中で、シビュラシステム社会の中にありながらも、自身の思想を貫き、人々を啓蒙するため自らテロリストとなる志。
そして、槙島の理念がどのようなものかはまだ描かれていないが、仮に槙島が革命を目指しているとして、この革命が成功すれば、人々はシビュラシステムから解放され新たな階層へと導かれることになる。
これはまさにクゼヒデオ(攻殻2ndGIG)の人物像に近い。
自分はクゼやコードギアスのルルーシュのファンなのでこうした英雄的人物には好感を抱かざるをえないのですw
{/netabare}
とまぁ、色々と書きましたが、今後も槙島の言動に注目したいと思います。
ここまで期待しているのだから、槙島の器を小さくまとめるような描き方はしないで欲しいなぁと思っています。
なんだかんだで今後も楽しみに見ようと思います。
1話視聴時
非常に良い!!今期一番期待できる作品です!
というか、最近はアニメが随分と商売っ気を帯びてきて少し残念に思っていたので、こんな作品が出てきてくれて本当に嬉しい限りです^^
まず制作はProductionI.G
脚本は虚淵玄
そして攻殻を意識して作られているという点で既に期待絶大!
キャラデザがリボーン作者で、
総監督に踊る大捜査線の本広克行
という点は自分はあまり興味をそそられないのですがw
それでも豪華制作陣であることは間違いないですね!
◆内容について
「心理状態を数値化して犯罪を未然に防ぐ」
設定自体は昔トムクルーズが主演したマイノリティリポートに似ています。なので、作品の主題はきっとこれといって真新しいものではいのですが、それでも自分好みなので今後の展開が楽しみでしょうがありません!!
マイノリティリポートも人間の心理を機械的・無機的に判断することの弊害やシステムに盲目的に従うことの脆さから生じたストーリーですし、
この作品も人間が有機的な存在であり、元々矛盾を抱えた存在であることを、機械化・デジタル化の進んだ近未来という時代と照らし合わせて描いていくのではないか。
と、勝手に妄想してワクワクしていますw
こういった部分は攻殻に通じるところはありますが、攻殻はもっと多くの要素を含んでいますからね。
期待はしていますが攻殻ほどは期待していませんw
◆作画について
素晴らしい!の一言でしょう。
I.G.の本気を見た気がしますw
映画作品にしてもいいくらい綺麗です。特に背景。
線も繊細で色彩も作品の雰囲気を物凄く引き立てています。
少しイノセンスの香りを感じるのは自分だけでしょうか?w
◆キャラデザについて
正直あまり好きではありませんw
が、嫌いじゃないです!そのうち好きになると思いますw
◆作中楽曲について
OPの時雨に大批判があがっているようですが、自分としては大正解だと思います!
理由としては、OPにアニソンやいわゆるJPOPを使ってしまうと、どうも作品のイメージを壊してしまうと思うのです。特にキャラデザに関しては少年漫画作者のデザインなので、そこに大衆受けする曲を当ててしまうと、それこそ少年少女向けアニメなってしまうと思うのです。
その点時雨の、あの際どいボーカルと鋭いギターリフ。作品の近未来的な冷たいキンキンした雰囲気に合ってると思います。
逆にEDのEGOISTをOPに使ったとしたらどうでしょう…?
これだけで作品のイメージはガラッと変わりますよね。
音楽は何でもそうなんですが、特に時雨は「歌」として聞くのではなく、ボーカルも含め「曲」として聞くべきです。
たぶん時雨が合わない人は結構「歌」として聞いているのではないかと。。。w
あと先ほども言いましたが、人気のあるEGOISTをOPではなくEDに使ってくるところが好印象!本気でこの作品をポスト攻殻にまで作り上げようという意気込みが感じられます!
普通ならOPに使いたいんじゃないかなと思います。
余計なことも色々書いてしまいましたが、
今後も視聴し続けて随時レビュー更新出来たらと思います。
いやぁ~楽しみだぁ^^