PeachFly さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
なかなか、しんみりとする作品です
主人公の夏目貴志が受け取った祖母の遺品の友人帳には妖怪の名が書いてあり、それは祖母レイコが若かりし頃に妖怪を負かして得た主従の契りでもあった。
孫である貴志にもレイコ同様の能力があり、妖怪が見え追いかけられたりもするが、それはレイコの友人帳目当てであった。
友人帳は名前が書いてある妖怪を使役することができ、それを手に入れることができれば絶大な力を得ることができる。
貴志はそんな主従関係に縛られるのが嫌で、なんとかこれらの妖怪を自由にしたかった。友人帳の名前を元の妖怪に返すことによりその妖怪が自由になるという事を知り、次々と妖怪に名前を返していった。
妖怪が貴志に接するタイプは3種類。
1つは、名前を返して欲しくて依頼に来る者。
1つは、力を欲して友人帳を奪いに来る者。
そして、最後は貴志の振る舞いに興味を持ち、今しばらく名前を預け、貴志の力になろうという物。
妖怪と人間の世界を描いた物語であるが、人のせつなさ、儚さがにじみ出てくる作品。
続編、続々編、そして4作目も製作されたというのもストーリー性の高さを伺える。