たんたんたぬき さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
笑い男
私がこの作品を本家映画より高い評価にしないのは、最初に作品にされたのが押井監督の作品だったからです。ある意味続編的に受け取っています。この作品は続編ガンダムの扱いに似ています。ただストーリーはこっちの方が良いかもしれません。2時間の映画では士郎正宗の世界観を生かしたストーリーはイマイチ作れないなと思うのは、この作品があるからです。逆に言えば私はストーリーを重視するタイプなのにもっと重視するものがあると言う事です。それは始めてあった衝撃。作品ってのはそういうのを大事にしています。こっちを先に見ていたら、攻殻機動隊はNO2だったかもしれません。それぐらいこの作品は優れています。
笑い男が魅力的でしたね。すがすがしさのあるサイバーテロリスト。まったくこんな人物はお話の中だけだよって言いたくなるのですが、分かっていてもそれを支えるリアルに見せるディテェールは丁寧でしたね。
後笑い男の作ったマークはこれは良いですよ。何かネットの中の人物だって感じが良く出ています。攻殻機動隊は来るべき未来予想図って感じでしたが、この作品はネットがもう生活の一部になった時代だったのでそういうリアルなネットの雰囲気を巧みに取り込んでいました。姿の見えないネットの中の英雄的人物。これはカッコイイデスよ。ヒカルの碁のSAI、デュラララのダラーズのトップなどと並ぶ創作上のネットの伝説的人物として笑い男はネットの中のカッコよさをしっかり出しています。
ストーリーの話をせずにキャラの話ばかりしてますが、実際このキャラありきです。だからストーリーにもグイグイ引きこまれます。
言いい忘れてましたが、あまりに笑い男がカリスマ的なので書いてしまいましたが、主人公チームの魅力も高いです。メンバー全員のキャラが良いんです。リアルな刑事ドラマよりドラマしててキャラ立ってますよ。
ストーリーはやっぱり、社会の巨悪を見過ごせずに立ち向かう若き青年サイバーテロリストって笑い男の活動ぷっりが良いです。ネット民ならこれは一度見ておかなくはならないって作品ですよ。
ついでに紹介、続編も面白いですよ。