Etzali さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
「人」の皮を被った「狼」であるが故の苦悩
(2012.10/10)
人を殺した時点でその者は「人」ではなく「狼」である。
余談ですが2003年~2011年までイラク戦争が行われていました。この作品風の言い方をすれば帰国したアメリカ兵は、もはや「人」ではなく「狼」になってしまったのかもしれません。その帰国した兵士たちの間で問題となったのがPTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱え、社会復帰もままならない状態で生活を送っているという事。
この作品の時代背景は第二次世界大戦後、ドイツの占領下において首都圏に活動を限定した特機とセクトとの武力衝突も描いていますが、私が思うにこの作品は自衛軍の隊員の苦悩を描いたものだと思います。極論的な考えですが、もし日本が自衛軍を持ったとしてその隊員のケアは誰が行うのか?
また、本当に自衛軍を持つ必要があるのか?そうならない為の9条ではないのか?なんて思います。
私個人の意見としては、兵士のケアや社会復帰できる状態を確立した上での自衛軍設立はアリだと思います。もちろん国民にきちんとアカウンタビリティをする事が大前提ですが…