plum さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 2.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
懐かしき一部完
■一部まで視聴(2012/12/2)
ジョナサン・ジョースターを主人公とした一部が終わった。
完成度は決して高いとはいえませんが、懐かしさもありなかなか楽しませてもらいました。一部の最終回では、思わずホロリとしてしまいましたよ。ギャグのような台詞回しですが、キャラクター達はいつも真剣そのもの。そんなシュールなジョジョの世界観をうまく表現していたと思います。それは、残念過ぎる作画を補ってあまりあるものでしたね。
とはいえ、作画がもうちょっと良ければ最高なのは違いありません。予算の関係でしょうが海外に発注しているようで、そうなるとやはりクオリティが低くなるのは避けられません。キャラの体を一直線にぶったぎる陰影。あれは単なる手抜きなんでしょうか。謎です。
さて、まずは二部のOPに期待しましょうか。
■ちょっと前振り(2012/10/15)
よくよく考えれば、原作が25年も前の作品であり、良く知らない人も多いかもしれません。ですので、連載が始まった頃のことを少し書いてみます。初めに言っておきますが、熱心なジョジョファンではありません。原作も4部以降は、読んでいませんしね。
連載が開始したのは、週間少年ジャンプ1987年1-2号。当時のジャンプはバトル漫画の最盛期でした。当時の主な連載作品を書こうと思いましたが、さすがに記憶が曖昧すぎるので、纏めているサイトより転載させていただきます。
・ドラゴンボール/鳥山明
・北斗の拳/原哲夫・武論尊
・キャプテン翼/高橋陽一
・魁男塾/宮下あきら
・聖闘士星矢/車田正美
・キン肉マン/ゆでたまご
・こちら葛飾区亀有公園前派出所/秋本治
・ハイスクール!奇面組/新沢基栄
・赤龍王/本宮ひろ志
・シティーハンター/北条司
・銀牙-流れ星銀/高橋よしひろ
・ついでにとんちんかん/えんどコイチ
・山下たろーくん/こせいこうじ
主要作品というか、ほとんど主要といえる作品じゃないですか!さすがジャンプ全盛期ですよ。まぁ、このようなそうそうたる連載陣の中、ジョジョの連載は始まりました。自分は「魔少年ビーティ」「バオー来訪者」から、荒木作品は好きでしたので期待していたのですが・・・。当時、自分の周りではこんな風に話していました。
「これケンシロウのマネだよね」
「ねぇねぇ、それより南斗最後の将って誰だと思う?」
ジョナサンの絵柄がケンシロウににていたこともあり、北斗の拳のバチモンみたいな印象でしたね。子供は素直です。しばらくバチモンの印象は続きましたが、次第にその独特な世界観とセリフ回しが話題になっていったような気がします。真面目な顔で口走るギャグみたいなセリフ、ファッションを中心とした奇抜なセンス。後にも先にも、似たような世界観は存在しない作品だと思います。
そんなジョジョも、アニメ化されたのは3部のみ(未見)1部は連載開始25周年での初アニメ化です。
■2話まで視聴
アニメ化にあたり、原作ファン達の期待のハードルが極めて低い作品。
なぜ低いかって?あの唯一無二の世界観を、原作ファン達が満足するようにアニメ化することは、まず不可能だと思われるからです。
自分は、懐かしさによるところも大きいのですが、楽しく見ることがきました。
確かに、熱心なジョジョファンでもない自分から見ても、ちょっと不満足に感じるところがあったのは確か。主に作画面なのですが、原色を多用した色使いと、不安定で迫力の無い細い線。それでも、ストーリーは原作に忠実だったと思いますし、荒木ワールドをよく表現していたと思います。懐かしい気持ちが先にきちゃいますけどね(笑)
2話から始まったOPには驚きました。映像面では、マンガ絵をベースに動かしているのですが、これはきっと原作ファンも喜ぶんじゃないかなぁ、ってくらいジョジョの世界観にマッチしていたと思います。また歌については、とにかく熱いの一言。今時、主人公の名前を熱唱するアニソンなんてないですよね。アニソンというより、主題歌のほうがしっくりきます。
(以下蛇足)
荒木飛呂彦の漫画を始めて知ったのは、「魔少年ビーティ」です。
知ってる人は少ないと思うけれど、そのシュールでブラックな世界観、頭脳戦がメインのストーリーは、北斗の拳などバトル物が中心のジャンプでは極めて異質でした。子供にはトラウマになりそうなストーリーもありました。この作風が、バオー来訪者、そしてジョジョへと繋がって行ったのですね。