plm さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
突っ切れ!厨二ストォォーム!
この世の関節が外れてしまったかのような会話劇と、厨二アクションが持ち味のこの作品。
論理の応酬には見応えがあるが、それが始まる8話あたりまでは冗長な回想や間が退屈なアニメ。
色々とぶっ飛んでいるが、危機感よりも妙な笑いが込み上げてくる、ギャグなのかもしれない。
1クール感想
{netabare} テンペストっていうとゲームとかで嵐を巻き起こすみたいなイメージだけど、
この言葉自体が元ネタシェークスピアなのね。多分設定はそれに沿ってるのかな。
ともかく1話は凄く急展開。セリフも元ネタありきな雰囲気だしなにがなんだかわからない。
そうこうしているうちに超展開。 リアリティがなさすぎるというセリフのリアリティのなさww
ここまでぶっ飛んでると逆に面白いけど、1話でだいぶお腹いっぱいな感じなんだ。
けど成分タグに頭脳戦とかあるからそこは気になるといえば気になる具合だなぁ。
時間と空間超える2話!この世の関節が外れてしまったかのような展開、
どっからどこまでが引用なのかオリジナルなのかww安定のぶっ飛び厨ニ具合にブレはなさそうで安心!
5話まできて、バトルか謎回想ばかりで相変わらず台詞はあまり頭に入ってこないが、
やっと物語が気になりはじめたような。まぁ依然様子見。
6、7話、未だにストーリー何だかよくわかってないというか進んでないようなww
もうここまできたら台詞とバトルの雰囲気アニメと言ってしまっても良いのではないだろうか。
まぁ会話劇はハッと楽しめる時もあるし、個性的な作品とは言えるのかなぁ。しかし煮え切らないな。
愛花ちゃんじゃないけど焦らしプレイが凄い。
8話 うおおおおおおおおおおおもすれええええええ!!
ここまで粘った甲斐あってかようやく盛り上がってきた!なるほどそういうことか・・
すると妹の件も意味が変わってくるのか、次回楽しみになった。
9話 おおお、三つ巴のぶつかり合いが面白い!左門さんのリアクション芸も面白すぎてwwぐにゃぁ~
いやほんとこの面白さが最初からあれば評価できたものを・・ {/netabare}
2クール感想
{netabare}
13話 ほぼ総集編・・こういうぐだることしなければまだいいのに。しかし次回は面白そうだww
14、15話
なんか面白いわww 2クールから作品自体が天変地異している。OPとかもはや別アニメ。
バトルとか頭脳戦とかやってた頃より、どうでもいい会話が面白く感じる状態、なんだこれー!
悩める左門伝 羽村くんの災難 乙女な☆葉風ちゃん の三本立てタイトルに変えた方が良いのでは。
17話 ついに核心に迫ってきたか……!
相変わらず回想がくるとダルいけどwww 焦らされ続けた部分がようやく解き放たれる!
左門のシリアスギャグっぷりに定評がありすぎてヤバイ。コントかよ!!ラブコメかよ!!
20話
8話あたりから面白くなってきて、そこから急に失速することもなく面白く観れていたけど、
そうはいえどシリアスギャグ的な変な意味での面白さだった。
だから手放しで評価できないような、妙な面白さの作品という自分の中での位置づけがあったけど、
いよいよ解決編・クライマックスへ流れは本筋としての面白さを感じ始めている。
この作品の感想に「ついに」とか「ようやく」みたいな言葉をよく使っていることに気づく。
大きな衝突とそれを示唆する展開が多いんだろうか、魔法とか邪道な要素はあるけれど、
ミステリー・謎として好奇心を掻き立てる作りは上手いのかも。
左門さんは相変わらず面白かったけど、愛花ちゃんのインパクトあるな。
{/netabare}
最終話感想&まとめ
{netabare}
後半はキャラクター描写が密だったので、しみじみとした雰囲気がでていた。
しかしこのストーリーは振り返ってみると「展開ありきの辻褄合わせ」って感じが凄かった。
"衝撃の真相"を持ってくるために組み立てられたような話なので、だいぶひねた軸に感じるけど、
それでも理屈には合った話としてまとめることには秀でていたのかな。
しかし視聴者としては真広のように"不合理じゃなければ良し"とはなかなか思えないので、理由があれど
愛花ちゃんの死をあんなにもあっさりしたものとして受け入れる(死の肯定)に抵抗がある。
その辺は羽村が「そんな理屈ばっかいってんなよ!」と真広をぶん殴ってたシーンがあるが、
あれは作品からの自己言及だったのかもしれない。そこを否定しては話が成り立たない。
ストーリーをミステリアスで衝撃的に仕立てるには、愛花ちゃんの死が必要だったからである。
まぁそんな風に感じてしまったので、冒頭で「展開ありきの辻褄合わせ」と書いたのだけど、
真相はともかくとして、それに至るまでの見せ方・ミスリードの豊富さはうまく仕上がっていたと思う。
そして左門さんの苦悩やちょいちょい台詞の可笑しさなどが入り乱れる、
愛花ちゃんの悲劇(シリアス)&左門さんの喜劇(シリアスなのにギャグ)の物語だった。
{/netabare}