ハネマン さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
強くてニューゲーム
ジャンルとしては学園ファンタジーバトルアニメでしょうか。ただ、かなりエロ要素が強いですね。
異世界に飛ばされた青年が魔王を倒し、その魔王の娘を連れて元の世界へと帰還し、バベルという学園で日々を過ごしていくうちに様々な戦いを繰り広げていくストーリーですね。
現実世界から異世界に飛ばされ、そこでの話が舞台になるアニメは最近多々見られますが、このアニメはそうではなく、異世界で役割を終えた後日談を描いているのが特徴的です。そういう意味でとても設定が斬新に感じ、期待して視聴を開始しました。
ストーリーに関してはエロアニメとしての魅力は微妙だが、学園ファンタジーバトルアニメとしては安定しておもしろいという印象。
エロに関してはときどきやり過ぎだろ!!( {netabare}失禁とか{/netabare})と感じてしまう所があり、露骨にエロすぎて音量を下げちゃいそうになりますが、主人公のどこか憎めない性格が手伝って、特別不快に感じませんでした。
また、真剣なシーンとエロのシーンが意外にもメリハリついてたんで本筋のストーリーが台無しになることもなかったです。介入させてもいいところはバッチリエロ導入してますがね。
まぁ結果的に露骨すぎて魅力的なエロ要素だったかと聞かれるとかなり疑問ですけど、邪魔になるほどではないし、深夜アニメとしてはありではないかなと思う程度ですね。
学園ファンタジーバトルとしても基本的にブレがなく、最後まで安定しておもしろかったですよ。
やっぱり異世界から帰ってきたという設定が利いてますね。この設定があるおかげで現代にいきなり架空の生物とか異世界の人間の出現などが違和感なく受け入れられるし、異世界を巻き込んでいる設定がより壮大に感じられるんですよね。
少なくとも同時期に放映していた似たようなジャンルのアニメ「だから僕がHはできない」と比較すると全然魅力的なストーリーでした。(僕Hファンの方々、ごめんなさい)
キャラクターはやっぱり主人公。清々しいほど強い主人公でかなり好み。個人的に最近のアニメに多い「弱い主人公」ってあまり好きじゃなく、「強い主人公」はかなり好きですね。しかもどこか憎めないんでさらにグッド。ヒロインへの堂々とした態度の裏にある優しさもかなりツボ。
女の子達も僕ッ子ヒロインや幼女系委員長、レズっ子、ツンデレ系副生徒会長といったバリエーション豊かで魅力的な女の子キャラを堪能できます。基本的に主人公に好意に近い感情を寄せていく感じではありますが、主人公好き好きハーレムは形成しないんですっきり観られる女の子たちです。
{netabare}そして、鬼塚剣哉を意外に重要な場面で出したのはビックリ。絶対ザコキャラでそのまま存在を忘れられてくキャラだと思ってました。このキャラの出し方には完全に意表を突かれましたね。{/netabare}
声優は好きだからか、クラス委員長役の花澤さんの印象がやはり強い。やっぱりいいね花澤さんって感じ。まぁ他にも井上麻里奈さんや日笠陽子さんとか実力ある声優さんをちょくちょく起用してますし、違和感もないんで及第点です。
作画についてはまぁ普通。特筆すべきことはないですね。
音楽も総じて普通。オープニングは結構好きでしたけど、エンディングが微妙。
総評すると、女の子もしくはエロ苦手な人にはキツイとは思いますが、それ以外の方々には観ても損はないと思います。
あにこれでは評価低いですが、もうちょっと評価されてもいいと思いますね。ちなみに僕は2012年夏アニメの中では結構好きなアニメです。
終わり方や伏線がかなり残ってるところを観ると、2期あると思うんで、そちらにも期待してます。