ぱるうらら さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
比較的中高生向けのアニメ。
『アクセルワールド』はラノベ原作、2クール(全24話)のVRアクションアニメです。
この作品の舞台は『ニューロリンカー』という量子接続通信端末によって仮想ネットワークが生活の一部に溶け込んだ、2046年という私達から見れば大分未来の東京です。この作品の原作者が平行して書いている別の作品『ソードアート・オンライン』もVRを使った物語なのですが、その二つに共通点や繋がりはあるのかどうかちょっと気になりませんか?
『ソードアート・オンライン』通称『ASO』は2022年(Web版では2012年)を時代設定とし、そこでは『ナーヴギア』というヘルメットサイズのVR接続機器によってジャンプしていました。その『ナーヴギア』の名称が『アクセル・ワールド』通称『AW』の世界にも登場しました。機能性や大きさ、現実世界への影響(干渉)性に関しても『ニューロリンカー』の方がまぁ上。SAOでナーヴギアの後にも改良されたVR機器が登場し、AWの世界において問題となっている『ブレイン・インプラント・チップ』の単語も原作の方で出て来るなど共通点がちらほらと。時間的な差は約20年。以上の事から、おそらくいつかこの二つの物語は繫がるのかもしれませんね。
それでは物語についての感想。
この物語はある意味ハルユキ君のサクセスストーリー。しかしながら、活躍するのは主に仮想世界なので現実世界の彼の成長は微妙な所。最初と比べると良くなったかなと思ったが、あまり変わらない気もしたり・・・。けれども、最初からそういうキャラとして見なしていたからか、イライラはあまり無かった。それよりも、VR世界において急速に強くなっていくハルユキ君を見ている方が何だか爽快でした。これこそが王道展開の強み?
大事な見せ場は先輩に取られていましたがw
所々退屈な回がありましたが、VR世界という比較的目新しい物語故にスルスルと視聴が進み、特に後半は前半よりもかなりシリアスな展開となり、人物に対してストレスが溜まる事もありましたが面白い内容だったと思います。ただ、厨二要素があるため中高生向けという印象で、人によっては好き嫌いの出る作品でしょう。(主人公が強過ぎる『SAO』や何だかんだ負けを知らない『とある魔術の禁書目録』など、サクセス要素皆無のもの達と比べると若干マシかもしれないが)
第2期があれば是非見てみたいと思う作品でした。
最後に...
「ハルユキ君、身長いくつ??」