こたろう さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ストーカー執事×ツンシュン SS
ホントはとっても誠実で優しくてイイコ。
なのに小さい頃からのトラウマで、ついつい悪態をついてしまう名家のご令嬢、凛々蝶様。
悪態のあとに激しく自己嫌悪し、後悔し、相手を気遣い、思い悩む傷つきやすい少女です。
むぅ、反則です。こりゃあ愛らしい。
問題は、その愛すべきりりちよ様に付き従う自称「犬」のSS(シークレット・サービス)、いわゆるボディーガードの忠犬っぷり。
これを面白いとみるか、気持ち悪いとみるかで、評価の大きく別れる作品。
私はどちらかといえば前者でした。
だってかわいいし、りりちよ様。w
忠義を尽くしたい気持ち、わかります(^_^;
設定としては、主要登場人物は妖怪(の血を引く先祖帰り)ですが、妖怪もの的なおどろおどろしさや、バトルの要素はほとんどありません。
いたって平和なコメディチックな作りです。
ツンデレならぬ「ツンシュン」(ツンツンした後にシュンと落ち込む)の主人公、りりちよ様が、この妖怪の先祖帰り達の集まるマンションで一人暮らしし、皆に見守られながらの日常。
その中で、SSのイヌ野郎との信頼と絆を深めていくお話です。
とにもかくにも、りりちよ様の心情が物語の中心。
特殊な彼女の境遇から幼少の頃から味わい続けてきた辛さや寂しさ。そんな状態のなかでも他人を思いやる事を失わない優しさや繊細さ。そして素直に気持ちを表現できない不器用なもどかしさを感じつつ、りりちよ様を愛でるのがこの作品。
彼女に感情を注げるどうかで楽しめるかどうかが変わってきます。
ちょっとエッチな描写や執事キャラに目がいきがちなので、そこに毛嫌いを覚えると視聴は厳しい。
でも、この作品は本質的には心理描写を見るべきなので、主人公達の心の動きに共感しつつ、萌えるのが正しい視聴スタイルだとおもいます。
好き。
愛しています。
この言葉を紡ぎ出すまでの、ちょっと偏屈な純愛ストーリー。
素直に感動を覚えました。
最後に、りりちよ様風に総評。
フン、まぁ面白くなかったわけでは無くもない。とでも、言っておこうか。
見たければ、見るがいいだろうさ、是非ともな。
・・・・・・・_(._.)_オネガイシマス