ぱるうらら さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ただのロリアニメかと思ったが。
『織田信奈の野望』はラノベ原作、1クール(12話+総集編 計13話)の戦国ラブコメ・時々幼女アニメです。
時代設定はタイトルからも分かる通り戦国時代。このアニメの面白い所は、戦国の世に現代人というアブノーマルな存在を投入し、当時の人々との考え方の違いや、私達現代人が持つ、戦国時代の人達よりずっと進んだ技術や知識を用いて主人公が活躍していくという所。この事について、私が今まで観てきたアニメ作品の中では『クレヨンしんちゃん アッパレ戦国』や『テルマエ・ロマエ』でも一部言える事でしょう。それは、古き時代へ私達の様な現代人の投入し、それから生ず時代のギャップを元に、物事や人々にどういった変化をもたらすか、またその時代にどんな影響を与えるのかといった、おそらく私達の多くが考えた事は無かったであろうものを表現しているために、新鮮な気持ちで観られると言う事です。歴史は捻じ曲げればどの様な展開にも動かす事が出来るために、これを題材とした作品は著者の腕次第ではかなり面白くなるでしょうな。その点において、この作品は良く出来ていたと思います。
前述のような設定とは別に、戦国大名の殆んどが女性(女の子)で、その他ロリキャラが一杯、さらに気が付くと主人公の周りはハーレム状態...という設定はとってもラノベらしいですが、それらは部分部分でシリアスさを緩和し、男が台頭する戦国の世を女性に変えているため雰囲気に硬さを感じさせず、軽い気持ちで観られる事に一役買っていました。それが良いのかは各々の考え方見方よりますが。
信奈が駄々っ子でしたが特にイラつくことも無く、作画も動きがあり、そして物語そのものもなかなか面白かったので楽しんでみる事が出来ました。
しかし、とある御方から視聴を勧められなければ(一部不純な理由)、このアニメのタイトルやパッと見た感じのキャラデザから、視聴を避けていたままだったと思います。何が面白いか見極めるのは難しい・・・そんな事を思わせたアニメでした。