けみかけ さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
プレスコでしょ?プレスコだよね?頼むからプレスコだと言って!P.A.WORKSの集大成とも呼ぶべきパーフェクトクオリティミュージカルアニメ最先端!!!
トンデモナイ作品に出会ってしまいました・・・;
お話の好き好みは分かれたとしても、構成の絶妙さ、作画、声優の配役、演技、そしてもちろん音楽・・・何もかもが高水準で度肝を抜かれますf(^^;)
数ある今期のテレビアニメの中でも【クオリティ】って部分で他を完璧に圧倒しています
一体どーゆー制作スケジュールを組んだのか?
フィルムコミッションのおかげで制作費に余裕があるのか?
色々想像しましたが、どういった仕掛けでこの作品が完成に漕ぎ着けたのかサッパリわからず仕舞いです;
まず橋本昌和って監督さん
この人の根本的な考え方や演出方法が従来のテレビアニメの常識と外れてる(´`)
オイラの勉強不足で、この監督がどういった出生の後にこのような演出方法を身に付けたのかまるでわからないんですよ;
(ABの最終回はこの人の仕事、ぐらいしか知らないのです;)
以前の松尾衡監督や大森貴弘監督のプレスコを用いた作品にあった独特の空気を匂わせているけど、どうもアフレコ作品らしいんです;
嘘でしょ・・・(´`;)
【細かい仕草の違いや会話の合間に泳ぐ目線の動き】
【引きのカットで複数のキャラに異なる動きを持たせて同時進行】
【セリフとセリフを被らせ気味に畳み掛けるような掛け合い】
【歌唱シーンはもちろんリップシンクロという部分で単純に高度だけど、さらに身振り手振りを丁寧に付け加えたダンス作画の側面を持つ】
こーゆーのはアニメの演出法では【作画の手間が増える】ってことで基本はご法度っす
てかコレまんま舞台ミュージカルとかの考え方ですよね?
なぜアフレコの連続テレビアニメでこんな【ポスト・紅-kurenai-】的なことがそう易々出来るのか?
その仕組みがオイラのミニマムブレインではまるで解読不能><
この手の演出に挑戦することは、もし失敗したらスケジュールを追い込んだ挙句に作品そのものをぶち壊しかねない
大概は予算やらスケジュールやら人手やらが不足して失敗に終わるわけっすよね
そんな作品はこの世にゴマンとあったわけっすよ
さしものP.A.WORKSでも、これまで一度たりとも成功しなかったというか、別にそんな無理しなくても面白かったわけですがw
ところがぎっちょんちょん、なぜかこの作品ではすんなりと成功してしまっているのがマジ奇跡
これが本当の夏色キセキ
お話はドラマでも漫画でもありがちな部活青春モノっす
親との対立、顧問との対立、進路への困惑・・・
とまあ、お約束のシチュが危機として迫る中で若者達が悪戦苦闘していく姿を楽しむ作品です
{netabare}合唱部を新設立とか、廃校で文化祭が中止、ってのを身近に経験した身なので個人的な共感もあったりたり{/netabare}
誰やねん、恋愛要素軽薄とかゆったのはw
『ちはやふる』じゃないんだからw部活に燃えてたら恋愛とか暇人のすることはスルーやで!ほんまw
基本、舞台が違うだけでやってることは『花咲くいろは』と同じ、なので【【【二番煎じであることが大前提】】】
だから『花いろが嫌いな人』にも『花いろが好き過ぎな人』にもオススメ出来ないのが残念なところでもあると思います
{netabare}ラストは如何ともし難い理由で皆がバラバラになるって言うのも花いろと全く同じ{/netabare}
とにかく伸び伸びとした声優さんの演技が素晴らしいですし、ここ3年以内のテレビアニメで一番作画良いって断言できます
この2点だけは抑えておきたい^^b
「歌」+「アニメ」=「ミュージカルアニメ」がお好きな方ならチェックしてほしいですね
しかし30分テレビアニメシリーズの作画に満点をあげるのは凄く久しぶり
凄すぎてちょっとカルチャーショック受けてます;
{netabare}余談ですが今作の舞台となり、フィルムコミッションによる地元振興のコラボレーションを行った江ノ島近辺や鎌倉市
実は第8話のクライマックスと同じように国道134号線ではたまに馬がパカラッパカラッと走ってることがありますw
近所に乗馬クラブがあるらしいっす
それとウィーンの祖父の家ってことになってる豪邸は『鎌倉文学館』っていう記念館になっていますが、『青い花』という作品ではふみちゃんの学校の校門のモデルになった場所っすw
{/netabare}