sunshine.h さんの感想・評価
1.5
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 1.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
世界線の意味を間違う
友達に薦められ、一度見終わるのを挫折したがなんとかみ終わったが、一般的高い評価に反して、駄作だとおもった。
まずそもそも世界線の意味が違う。それがこの作品を象徴している。世界線の定義とその意義について講釈はしないが、断じて時間軸のことではない。のにもかかわらず、作品の中で終始連呼されるのが苦痛である。少し物理学をかじっていればわかりそうなものだが、作者も勘違いしているのか、当然作品の中にいる天才?クリスも一度もそれについて突っ込まない。
また主人公も自分の頭で考えることのできず、ネットで調べてわかった気になっているタイプなのか、わからないとパソコンに張り付くし、タイプリープに関してはその天才に論破されるシーンがあるが、作品の中ではタイプリープは可能なわけでSFとしてどうなのかとおもう。まともなSFはそこは触れないのが決まりなはずだし、それ以外にもSFとして突っ込みどころは多い。
キャラ設定等も最近のお決まりなキャラ属性?を設定しているところに作り手のあざとさが見えるし、そのせいでキャラ同士の会話も、最近の2chとか秋葉原的な定型文が多い。知ってる人は楽しいかもしれないがそうでない人にはつまらないし、理解すらできないかもしれない。個人的にはそういった定型文を用いることは、例えるならお笑いで他人のギャグを使うのと同じでオリジナリティに欠けるとおもうのだがどうだろう。
また会話の中で自称天才ハッカー?とかもでてくるが、二次元とか三次元とかいう言い方も本当に数学勉強してればしないはず。ベクトル場くらい頭にはいってれば、現実を二次元とか三次元とか安易な括りはしないはず。ここでも作者の教養のなさが見えるし、気づかない視聴者にも問題がある。(天才を描くにはそれなりに賢くないとダメですね)
ストーリーも伏線をひいて回収するミステリー要素もあるが正直どうでもいい伏線ばかり。伏線に興味をそそられないし、本格ミステリーのようなトリックに絡むような伏線とかじゃない。
原作のゲームはしたことないが、ゲームなら選択肢を選べて楽しいかもしれないが、アニメとしては「時をかける少女」に最近の秋葉要素を足して割った感じで、至って普通。ストーリーがひどすぎて、アニメ製作の出来はどうでもいいように感じる。
科学、SF、ミステリー好きとしては駄作との評価するしかなく、これを観るくらいなら、「back to thw future」や「仁~jin」、「時をかける少女」のほうがいいとおもう。