fumiki さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ビターだったり、ホワイトだったり。
チョコレートは甘いというイメージが強い。
けど、よく考えれば
ビターチョコレートは苦い。
恋も選挙も同じ。
恋は、時々甘くて、時々ほろ苦い。
それは完璧な人間なんか誰ひとりいないからだ。
綺麗なところだけ見せて、ボロがでるなんてよくあること。
むしろ、綺麗なところだけ見せようとした時点で、
その人は不完全である。
選挙も、表面は甘い。しかし内情は苦い。
根回しや金銭問題…と、枚挙にいとまがない。
やはり綺麗事ばかりでは幸せは成り立たないのだ。
こういったゲーム原作のものは、
いかんせんご都合主義が多い。
主人公がやたらモテたり、
ピンチがチャンスになったり、
もうそれはお約束でもある。
この作品も例外なく
その感は否めない。
否めないが、そこまでの壁がよかった。
現代を風刺したような、
日本社会の縮図のような設定を、
評価せずにはいられない。
これは、
甘さだけに囚われた
僕らへのやさしい警告なのかもしれない―――――――。