退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
記憶の扉と約束の鍵 【ねこ's満足度:80pts】
激動の時代を駆け抜けた伝説の大女優・藤原千代子。
30年ぶりの取材に応じた彼女は、自らの半生を振り返りゆっくりと語り始めます。
それはどこまでも一途な、ひとりの女の壮大な”恋物語”の幕開けでした……。
故・今敏監督による映画監督作品・第二弾。
現実と映画の世界との映像が絶妙に絡み合う展開は、”いかにも”といった感じです。
目まぐるしく入れ替わる過去と未来。
いくつもの時空を渡り歩く千代子の姿を、圧倒的な表現力と効果的な音楽で盛り上げていきます。
テンポも抜群。観終わった後もそうなんですが、視聴中の心地よさはかなりのものがありました。
果たして、世紀の大女優の恋の行く末は。
ラストの彼女のセリフには一瞬ぽか~んとしてしまいました(笑)。でもすぐに納得。
{netabare}だってこれ、初恋のお話ですから。初恋って基本そんなもんじゃないのかなぁと。{/netabare}
女という生き物は『人生』というスクリーンの中でいつまでも輝き続ける『女優』でいられる。
ただひとつ、”恋をすること”を忘れないでいれば……。
もしかしたら監督はそんなことを言いたかったのかも……なんて勝手な想像です(笑)。