ふりーだむ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
UCシリーズ最後のアニメ化ガンダム
ザンスカール帝国の地球侵攻に巻き込まれた少年「ウッソ・エヴィン」とその友人たち。
抵抗するゲリラ組織「リガ・ミリティア」の新型MS「ヴィクトリータイプ」に乗り込み、友人たちを守りながら、失踪した家族や、幼馴染のシャクティの母を探す。「戦争」という大人の事情に巻き込まれた少年少女たちが戦いを生き抜いていく物語。子供達や女性を描いた描写が多い作品。
ガンダム史上最年少のパイロット・ウッソ。しかし、彼が乗り込んだMSは正確には「ガンダム」ではなかったりする。
リガ・ミリティアが開発した「ヴィクトリータイプ」と呼ばれるMSだったりする。コンセプトは装備変更可能なコンパクト・マルチプルタイプ。アナハイムではなくサナリィのフォーミュラータイプの後継機のような機体である。
アナハイムのRX-78-2の活躍にあやかって「ガンダム」と名づけられ、ザンスカール側の兵からも「ガンダム」と恐れられるが、クロノクルは否定している。
物語自体は少々暗めの物語で、戦争に巻き込まれ、孤児となった子供たち、ザンスカールによるギロチンでの粛清など少々中世的な背景が描かれていますね。お決まりの少年が偶然MSに乗って、流れのままに戦いに巻き込まれていくというのはガンダムらしいですが。
MSデザインも、F91のクロスボーンの流れのようなデザインのザンスカールのMS、MAタイプのドッゴーラや、バイク型の戦艦など一種独特なデザインですね。ヴィクトリータイプの流線的なデザインも悪くわないのですが。
キャラ的にはウッソを中心として子供達や女性キャラが多数出演。ゲリラという組織で少年たちや女性たちがMSに乗り込み戦っていく姿は、作品的には良いかもしれないですが、次々と殉職してしまうのには少々やりすぎ感があります。カテジナさんの豹変ぶりや、ウッソの理屈っぽさが賛否の対象になっていますね。敵のエース・クロノクルがやや中途半端なのも気になります。
できればウッソの母、ミューラ・ミゲルと逆襲のシャアのナナイ・ミゲル、この流れはつなげて欲しかったなぁ。否定されてますけど。ウッソがシャアの「血」を引く「スペシャル」、というなら話もわかりやすい気が^^
決して面白くない作品ではないのですが、もう一回見返そう、とはあまり思えなかった作品ですね。スパロボαではV2にお世話になりましたが。
ファーストから70年以上あとの世界観。ガンダムの一作品として見ていただければと思います。