水の さんの感想・評価
3.4
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
素晴らしい舞台設定にチープなストーリー
ゲーム内の死が現実の死となる、恐ろしいゲームに閉じ込められる。主人公はいかにしてこの不条理なゲームを攻略するのか。
舞台設定は全くもって素晴らしい。デスゲームの厳しさが1話では大変良く表現されていました。とても期待が膨らみました。
だが、その真剣勝負がずっと続くと思ったら大間違い。戦闘シーンやキャラデザインは素晴らしいが、なぜか主人公はやたら強い。どうしてそうなったのか、説明が無く、全く納得がいかない。アスナや他のキャラクターとの出会いのストーリー自体は面白いがぶつ切りで全体のつながりがとりにくい。
そしてやらかした。最大の盛り上がり場である攻略の部分で、{netabare} 舞台設定を完全無視し、愛の成せる奇跡によって攻略してしまう。 {/netabare}あまりの茶番に呆れてしまった。
最初からゆるふわファンタジーだと思ってみていれば、それなりに面白く見れたと思う。しかし、なまじ、ハードSF的な真剣なストーリーを期待してしまったために、ご都合主義のオンパレードに対する落胆が大きすぎて、非常に悪い印象です。
(これはアニメ化による原作レイプでは?と思い、原作本を買って読んでみたら同じでした。速攻で古本屋行きでした。)
厳しい意見を述べてきましたが、このアニメは売れ行きも大変良いので、気に入った人が多いのも確かです。私もアスナのキャラデザインは大変気に入っています。