たんたんたぬき さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
料理
漫画も後で読んだけど、やっぱりアニメが良かった。私は大半漫画で読んだものは漫画のほうが良いけど、アニメから見た場合はアニメが原作みたいになってしまう。声が良い。今では爺さんとかやってる山岡の声優さん、子供の頃はネズミ男とかやってた大塚パパさん。この二人がはまり役立った。
話は初期の頃のBJの様な痛快料理ドラマがまずは良かった。門外漢の新聞記者がプロの料理人をばっさばっさとなぎ倒す。アマがプロに勝つと言うのはやはり痛快なものがある。医師免許を持たないBJがプロの医師達を技術と医者のしての考えで圧倒するあの痛快さと良く似ている。でももっと言いのはあまり存在感のある山岡の父、雄山だと思う。初期の頃は傍若無人として登場して山岡にへこまされることも多々あったが、その後、山岡の浅はかさを見事看破する料理の哲人の様な立ち位置になってからますます存在感を増す。キャラが違うとも言えるけど、雄山のもう一つの面として傍若無人はそれからも度々出て来るので最初のインパクトとしては良かったと思う。
後は至高のメニューと究極のメニューの対決だと思う。BJ風の作風だったのがこれで一変する。この作品のオリジナリティとして、かつ、料理をテーマ性のあるモチーフにした所、そして連続モノノとしての面白さを付け加えたところ。この対決は長期化の弊害も生んだけど、この作品にとっては傑作で個性的になった重要なものだと思う。
良く知ってる人から言わせると多少間違いもあるらしいけど、料理の薀蓄漫画としての面白さは確実にある。それだけでも見ていて面白い。未だにチャーハンを作る時にこの作品の記憶が鮮烈過ぎてチャーハンは火を制したものが勝つみたいに強火で作ってしまうのは、この作品の説得力の賜物だと思う。