coldikaros さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
伝説ってこういうことか・・・
かねてから伝説として話を聞いていたイデオンでしたが、これはもう笑うしかないですね^^;
こんなに解決の糸口も見えない作品に出会ったのは初めてかもしれません。
まったく希望が見えません。希望を求めて星々を流れていく中で、皆が何のために戦うのか見失っていきます。
この作品では赤子以外の人間は基本的には弱いものとして描かれます。誰もが人間らしい表情を持っています。
富野監督の描くその描写は毎度素晴らしいものが確かにあると思います。
しかしシリーズ化されたガンダムと比べると若干掘り下げが足りなかったり、ロボや人に魅力がないように思えます。
少なくともTV版の時点では説明不足が多すぎますね。かなりそこら辺エヴァに近い匂いを感じます^^;
まぁエヴァがこちらに近いのでしょうが。
ザンボット3では現実味のないリアルさが描かれました。
ガンダムでは毒気を薄め、ある程度見やすくしながら、それでいて現実味あるリアルさが描かれました。
そいて、正直時代を先取りしすぎたとは思いますが、この作品では人の心と調和についてより深めた話が描かれているものと感じました。
アニメの時代的傾向の変化で描く度合いを変えていっているのが分かります。これに最近のキングゲイナーを加えるとよく分かるかもしれません。
ですが、富野監督は過去のどの作品でも内容を詰めていけば結構同じことを描いていると僕は感じています。
その中で監督が最も言いたいことを一番形にしようとしているのがこの作品ではないかと個人的には思います。
TV版のラストは少々急ぎすぎでしたが。打ち切りらしいので。
正直人においそれとおすすめ出来る作品ではないですが、富野監督の作品が好きなら是非見てもらいたいところです。
アニメの歴史を知るためにもいいかもしれませんね。