ぽぽたん さんの感想・評価
2.1
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 2.0
音楽 : 2.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
次回作に期待して、あえて厳しい評価をする
長井監督作品として期待していたが残念な結果となった。
ヒロインが宇宙人である設定に、せっかくのラブコメも台無し。上手に感情を表現しているところも、こちら側からは「宇宙人だろ!」と先入観から、せつない感情も伝わらない。感情移入できないのだ。
奇妙な小動物?が現れた時点で誰も気付かないのはどうしてだ!
主人公もヒロインに初めてあったその日に好きなる強引さ。
効果的な主人公の回想ナレーションも、その回想がどこに繋がるのか全くわからない。
・・・と突っ込みどころは幾つもある。
物語構成も「あの花」と同じ前半のテンポの悪さ。
沖縄旅行、お祭り、肝試しと用意してあるが、何故か盛り上がらない。違う展開でも良いのでは?
終盤には感情の盛り上がりをみせるが、SF入りのドタバタ劇。
結局は「あの花」に似すぎた物語展開を見せる。
「あの花」の前に見れば良かったのかもしれない。
主人公にも好感が持てない。
肝試しではヒロインのために好意を持っている女友達(かんな)を独り置いてきぼりにしてしまう始末。
好感が持てたのは、主人公の友人(てつろう)。
片思いと親友と答えられない気持ちと・・その狭間の中で
複雑に絡む思いに心を痛める。
主人公より、この友人を主人公にしたほうが良いくらいだ。
散々書いたが、多くの糞ラブコメ氾濫している今日のなかでは、本作は大局的に見れば面白い方だとは言える。
また感情表現の上手さもある。
長井監督の次回作はきっと素晴らしいものになっていると
強く期待しております。
コメディーで笑えたのは、れもん先輩のスクール水着に友人(てつろう)がツッコミしたところ。