ハネマン さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
お前が信じてくれるって信じてたからな。
アニメを断念するということが何か事情がなければほぼない僕ですが、このアニメは絶賛放送中の時は1話見てアメリカンな感じに尋常じゃない拒否感に襲われ、断念してしまったアニメでした。ところがどっこい、周囲のタイバニ熱がハンパない。周囲の評価にかなり半信半疑で、もう一度気合い入れて見直したところ…やっちまいましたね。1話で断念した前の僕に誰か鉄拳制裁して下さい。ちょーおもろーでした。
「NEXT」と呼ばれる特殊能力者が存在する世界で、スポンサーと契約、さらにTV中継の下、その能力を駆使して街の平和を守るNEXTによって構成されたスーパーヒーロー達の中の一人、主人公ワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹はデビューしてから10年を過ぎるベテランで最盛期を過ぎても地道に頑張っていた。だが、色々あってバーナビー・ブルックスJr.という新ヒーローと組むハメになり、様々な事件を解決していくというストーリーです。
正義とは何か、「市民のための」正義を貫く虎徹と過去のトラウマを抱えるバーナビーのコンビが徐々にコンビとして成長していくところ、それぞれの悩みや思いを抱えた他のヒーローたちとのチームワークや友情、そして親子愛などなど、このアニメは多くの学びや楽しさを提供してくれました。それだけ達成感もある素晴らしい作品でした。
そしてこのアニメの素晴らしい所は、特に終盤ですが、伏線回収がうまいところです。その回収のうまさは「ここでそうするんだ!!考えもつかなかった!!」っていう回収のうまさではなく、「そうなってくれたらいいな~」とある意味では予想通りなんですけど、おもしろいようにおもしろい展開に回収してくれるんです。だから、次が気になってしまいます。
また、序盤は他のヒーローの紹介を兼ねた話が多いのですが、ここでこのアニメの素晴らしいところはただの紹介で終わらないことです。ちゃんとストーリーとして次に進んでる、もしくは伏線をちゃんと張ってるんです。だから、主要キャラが多い作品に特に多い序盤のワンパターンに飽きちゃうってことがないですね。
ストーリーに関して、ここまでいいことしか言ってないですが、実は少し不満もある。若干ネタばれです。
{netabare}
ウロボロスのメンバーがジェイク解放に向けて、初めて登場したシーン。ちょっと展開は早すぎると感じました。あそこまであんだけ「ウロボロスって一体何なんだ??」みたいたことにずっと悩まされていたのに、あっけなく登場するのは違和感ありましたね。。。まぁミステリー系でもないし、ある意味でわかりやすい展開もこのアニメの良さって考えれば、さほど問題じゃないかもしれませんが。{/netabare}
キャラも素晴らしい。このアニメに必要ないキャラクターなんていません。敵キャラでも味方キャラでも、どれもこのアニメを盛り立てる存在なんです。最後の展開なんて特にそれが顕著です。
キャラクターは全部好きですけどやっぱり虎徹は最高ですね。おっちょこちょいだけどやる時はやるんです。
そういえば、ブルーローズに萌えちゃったこともありましたね。
声優はなんといっても虎徹役の平田広明さん。ここまでキャラにピッタリな声もなかなかないんじゃないかな。男の声優さんにあまり興味無い僕でも、平田さんだけはワンピースのサンジのイメージで知っていて、このアニメで一気にファンになりましたね。
作画は冒頭にも述べたようにかなりアメリカンテイストなんで、最初はかなり苦手でした。でも、それ以上に他の要素が素晴らしいんで最終的に全然気にならなくなりました。むしろ、戦闘とかちょーカッコ良かったですよ。
音楽は個人的に最初のオープニングが一番好きだし、このアニメに合ってると思う。オープニングだけでこのアニメに引き込まれる感じしました。
かなりおススメなんで見ていない人は絶対見てください!!
余談ですけど、 {netabare}このアニメ、まだウロボロスの件終わりを迎えてないんで2期もあるとは思いますが、もし全て終わったら、成長した虎徹の娘の楓を主人公にした話とかアニメにしたらおもしろいかも。父が元ヒーローのコピー能力者が主人公とかおもしろそうじゃないっすか??笑
{/netabare}