「紅の豚(アニメ映画)」

総合得点
86.6
感想・評価
1215
棚に入れた
8074
ランキング
192
★★★★☆ 4.0 (1215)
物語
4.1
作画
4.1
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.1

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タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

宮崎駿の自画像

この作品は、宮崎駿自身の自画像です。
飛行機をアニメに置き換えると、ものの見事に監督の考えが読み取れます。
「豚」はモラトリアムの象徴。ポルコは、いい年こいて飛行機に夢中で、結婚すらしない。世の中のしがらみから逃げまくっているガキ。「社会的」には「豚」そのもの。自分自身のそんな一面を、監督は決してかっこいいものではないと思っているから、自嘲気味に「豚」と表現したのでしょう。

 フェラーリンとの会話。余計なスポンサーしょって飛びたくない。おもちゃ屋の依頼で、巨大ロボットアニメなんか絶対作らないってことでしょう。

「飛ばない豚はただの豚」
パイロットとしてのトップを張れなくなれば、ホントただの甲斐性なし。彼は常にトップを張り続け、そして飛び続けなければならない。それが彼の意地。

 そんな彼でも、飛行機マニアのかわい子ちゃんから言い寄られれったりする。それはそれでうれしいけども、その子と所帯を持ってもいいかななんて考えちゃうと、ちょっと人間に戻っちゃったりする。まあ、気の迷いなのですが。

 プロ作家気取りのアマチュア作家だった自分には、とても共感できた内容でした。この作品、大好きです。

投稿 : 2012/09/19
閲覧 : 421
サンキュー:

15

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