しんにゃん さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
人とパソコンの物語、というわけではないようです
「パソコン」をキャンバスとしていますが、人と人との身近な恋心や愛情を描いた
作品だと思います。
メインはちぃと主人公の恋物語だけどアニメでは群像劇を描きたかった
ように感じました。
登場人物はみな魅力的で人間らしくて好きです。
でも、主人公は無理に「ラブコメ風味の平凡な男の子」を演じているのが
最初から最後まで気になりました。
恋にコメディに素直で純粋な割にはいざとなると視野の狭いナイト様。
他の人物が人間くさいのでなおさら。
もう一つ気になったのは、やはり後半からの超展開+ご都合展開です。
ストーリーはちぃと主人公との関係、ちぃ、「パソコン」というものの本質に
迫っていくのですが、そこに機関や世界中のパソコン云々という大風呂敷が
つくことで何だか胡散臭く見えてしまいました。
純粋に最後のメッセージを描くなら蛇足ではないかと。
原作は未読なのでそのあたりの事情を鑑みることはできませんが・・・
面白くなかったわけじゃないけど、すっきりしない。
最後まで観られる楽しさや魅力的なキャラクターがあっただけに、これだけ
もやもやしてしまうのかもしれません。
ついでに・・・
各キャラクターが精一杯自分の思いを表現している中、唯一主人公だけが
とんでも展開で無理やり答えを迫られる姿は少々不憫でした(笑)
急かす男子は嫌われるぞっ。