DOLLmimoza さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
丁寧な作りの部類でした。脚本別に差がアリでしたが…
原作は星野リリィさんのマンガで現在も連載中です。
「おとめ妖怪ざくろ」というDVDジャケットに惹かれ
レンタル店で手にしたのがきっかけのアニメです。
テレビ東京辺りで放送していたらしき記憶がありますが、
やはりこの作品もリアルタイムで知ったわけでは
ありません。
2010年に見ておきながら感想は今頃、というわけです。
そんなんばっかりです。
時代設定はどうやら明治~大正時代のようでどことなく
「ハイカラさんが通る」や「サクラ大戦」を彷彿させます。
OPテーマは「MOON SIGNAL」でご存知声優ユニット、
スフィアでこの曲好きです。
アニメ版では星野リリィさんそのものの絵ではなく、
(EDイラストは星野さん)キャラクターデザインである
長谷川眞也さんによってアレンジされたものに
なっていますが私はこちらの絵柄も、好きです。
声優さんたちはそれぞれ西王母桃(ざくろ)、薄蛍、雪洞、
鬼灯、総角、芳野葛、丸竜たち全てのキャラに
めっちゃピッタリで、違和感ありません。
マンガからアニメにするとイメージが崩れることは
よくありますが、これは成功した部類です。
動きしゃべる星野リリィワールドです。
結構最初からカップルが決められているアニメも
珍しいですが、
1.ざくろと総角景(あげまきけい)
…登場人物の名前が読みにくいですよね
2.薄蛍(すすきほたる)と芳野葛利劒(よしのかずらりけん)
3.花桐丸竜(はなきりがんりゅう)と双子の雪洞(ぼんぼり)&鬼灯(ほおずき) そういうところも新鮮でした。
ざくろはいわゆるツンデレキャラですが、可愛さのある
ツンデレで、私は女の子で可愛くない粗暴キャラは
苦手ですが、ざくろは自分的には許されるキャラです。
アニメが原作に追いつき過ぎて(これもよくある話)、
結局「神がかりの里」の後半の脚本をアニメオリジナルに
変えざるを得なくなっているのは残念でした。
原作では橙橙はちゃんと生きているのにアニメ版では
死んでしまうし。
全13話を見て、岡田磨里さん以外の脚本の話数の方が面白かったですね。*岡田さんは原作付きのものを担当するのは
ちょっとダメかなと思いました。オリジナルアニメの
「あの花」は脚本良かったのに…。
第4話「きょり怖々と」、7話「うち、猫々と」
(猫五英の話)、8話「あめ、徒々と」、
いずれも森田眞由美さんです。まあ岡田さん脚本でも
13話ラストだけはうまくまとめられていたと思います。
原作を変えていけない!とは言わないけれど、変えること
によってキャラの性格というか見られ方の印象が
変わってしまうこともあるということです。
例:第5話「わな粘々と」脚本岡田磨里さん
話数や時間の制限もあったせいかもしれませんが、
花楯中尉の登場が早すぎ。
原作ではこのシーンには出て来ないのに、ざくろと
花楯中尉のダンスシーン挿入。なぜここに出したのか?
すぐ後に軍人たちにからかわれるざくろを総角が庇い、
抱擁するんだけど…これってざくろが尻軽というか、
花楯中尉の次はすぐ総角かよっ!…に見えてしまった。
中尉をどうしても出すのなら、間に時間経過の描写を
入れるなりして欲しかった。
ざくろは全体的に丁寧な作りのアニメで、3組のカップルの有様見ててドキドキ、ニヤニヤしたりで楽しかったです。
2期はどうなんだろう?「フリージング」だってだいぶ
経って2期作られたし、ざくろは原作がかなーり溜まって
からかも?