ほるん吹き さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「人」として生きる喜び
父親の監視下で自由を奪われていた生前ではまるで人形のように扱われ、生きた心地のしない生活を送っていた礼弥。
千紘と出会いゾンビ化してからは自由を手に入れ、むしろ人としての活き活きとした表情を見せるようになるという皮肉な結果に。
普通の人間としての機能を失った悲しみよりも、父親から解放された喜びの方がそれを上回ったという事だから、これまでの彼女の人生のつらさを思うとここはよかったねと言うべきなのでしょうか…。
最初は自分好みのゾンビっ娘に出会えてうかれていた千紘も、礼弥の心情を理解して彼女に女の子らしい生活をさせようと気遣ったり、
そんな千紘の優しさを目の当たりにして、礼弥が次第に彼に惹かれていったり、二人の仲が深まっていく様子が微笑ましかったです。ありきたりな展開ではありますけど。
礼弥は自分の父親によって千紘が誘拐されたと知ったときは彼を助けようと、戻りたくないはずの自宅に迷うことなく駆け付けます。
千紘を思ってのその行動は彼への特別な感情が本物であると示してくれました。
その後は何やかんやあって千紘は礼弥パパに認められますが、ゾンビゆえに体が腐敗してしまうなどの問題は解決していないわけで、今後そういったさまざまな困難を二人がどう乗り越えていくのか楽しみです。
アニメ本編はすごく中途半端に終わってしまったので、二期はぜひやってほしいですね。