ぶっかけ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
そのお面で何を化かそうとしたのか…
「人に触れると消えてしまう」
そんな宣言から始まる人外の者と少女の切ない交流を描く
触れることは禁忌。
親睦を深めるには厄介な縛りだが
例えば現代においてこの制約の弊害とはどれ程のものだろうか?
ネットの普及によって人が触れ合うことは一昔前と比べて格段容易になった
会ったこともない相手と仮想空間で集い、親交を深めることも出来る
人が交流する上で、物理的な距離の問題が多少なりとも解消されたことは
便利であるが、デジタル特有の冷たさも残る
側にいることの価値が希薄になりかける今、他者に直接触れる意味とは?
そう考えた時
「愛しい相手に触れたい」という本作のアナログでストレートなテーマはより胸に響く
蛍火とはホタルが発する光のこと。
この発光、敵に対しては脅かす為の警戒色という説がある一方で
仲間に対しては配偶行動の交信と真逆の意味を持つ
「触れるな」に見えたサインの真相は「触れて欲しい」
作者がこのタイトルをつけた真意は定かでないが、なんとも興味深い
夏が似合う作品なので未視聴の方は残暑が厳しい今のうちにどうぞ