みかみ(みみかき) さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
けっこうおもろかったかなぁ。(追記)
観終わった。
銃撃戦ばりばりのハードボイルド厨二ミリタリー。対象ターゲットは、『BLACK LAGOON』『スプリガン』『Darker than BLACK』あたりが好きな層。
そこそこには、おもろい。
これは原作でも最後まで一貫しているのだけれども、兵器や戦術レベルでの描写に軍オタとしてのクオリティを感じる。少なくとも作者はわたしよりも、だいぶいろいろと詳しい。一方で、戦略・外交レベルの描写は残念ならが、水準に達していないっつーか、わたしよりも分かってない。
ちなみに原作を一冊読んでみたら、絵の魅力はすばらしいのだが、どうも、コマ割りがわかりにくいところがあり展開が追いにくかったため、アニメで視聴。
…で、アニメのほうが、誰が何をしゃべってるのか、原作よりわかりやすくて素晴らしい。原作は、キャラの描き分けとコマ割りをも少し、一般人にもわかりやすくしていただけると助かる。
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さて、で、暫定的にだけれども、まあ、面白いかなぁ、どうだろう、ぐらいの感じ。
見る前は、奈須きのこっぽさを予感してしまっていて、すげぇ厨二くさい話なのかな、と思っていたので敬遠していたのだれども、思っていたほど臭くなかった。
ただ、原作はわかりにくいけど、絵の魅力がけっこうあったのが、そこんところが、アニメだといまひとつになっちゃってるから、どうとも言えない。
あと、この手のハードボイルドものだと、「戦場からみた世界観」によって、現代日本人の感覚に批判的思考を促すとか、いろいろとプッシュしどころはあると思うのだけれども、この作品はそういうのはない。いまんところ。
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しかし、実際に存在する現実の武器商人の連中は何考えて生きてんのかな、とかってことはちょっぴり思った。
武器商人について描かれた本は、どうやら日本語の本ではほとんど存在しないようだ。
英語だと、「Merchant Of Death」で検索するとちょいちょいひっかかるが。
武器商人映画だと、まだ観ていないがビクトル・ボウトという実際の武器商人をモデルとした映画『ロード・オブ・ウォー』は見てみたい。
あと、こちらの方がけっこう頑張ってヨルムンガンドの評を書いていらっしゃる。
http://news.honzuki.jp/Jormungandr
「ヨナ」という名前が旧約のヨナ書の話であろう、という話がなかなか長々とされているのだが、なるほど、そういう話なのか、と思った。
しかし、なるほど、そうなると、本作の副読本としては、ユダヤ教の解釈にかかわる議論なんかはおもしろいのかもしらん。
■2012/09/16追記:
原作最終巻まで読んだので。セカンドシーズンのほうのレビューにそちらの感想は書いておきます。