てけ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ダークファンタジーとはこういうものだ!
原作既読。
傭兵として戦場に現れてはひたすら剣を振る、一匹狼の主人公ガッツ。
しかし、グリフィスという人物との出会いで、居場所を得て、仲間を見つけ、夢を見いだしていく。
時代は大国同士の戦争のまっただ中。
大群同士がぶつかりあう迫力のある戦闘シーンは、大きな見所です。
また、大きな剣を高速で振り回し、延々と敵を斬り続けるガッツの殺陣は、まさに「ベルセルク」ですね。
そして、なんといってもサブキャラクターが立ちまくってます。
1度見たら名前を忘れない個性的な人物達。
それぞれがどんな想いを抱いて今この場所にいるのか。
何を望んでいるのか。
また、ガッツとグリフィスが、お互いに影響を与えていく様子が丁寧に描かれています。
ところが…物語は徐々にあらぬ方向に。
最後には{netabare}原作既読者にトラウマを植え付けた「蝕」{/netabare}が待っています。
シリアスな雰囲気の中で広がる人間ドラマ、不条理な世界観や事件、ダークファンタジーのお手本のような作品です。
原作よりストーリー重視になっており、出番を削られたキャラもいますが、それがこのアニメをより重厚にしています。