Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
お願いだから、もう「ごめんね」は言わないで・・・by Ka-ZZ
「あたし・・・兵器になっちゃった・・・」
物語のヒロインは「ちせ」という、可愛いけどドジでゆっくりで、優しくて、「ごめんね」が口癖の高校3年生の女の子で、やっと相手に対する自分の気持ちが言えたばかりなんです。
物語はごく普通の初々しいカップルの、当たり前の日常描写から始まりますが、ある日北海道の街が謎の敵から攻撃を受けてから、物語は一変します。
高校生はまだ成長過程・・・兵器になったヒロインは、自分自身より成長の早い「兵器としての自分」と葛藤します。
そして、肉体も精神も人間とは程遠くなっていきそうになるのですが・・・
「ばかにしないで。あたし・・・兵器じゃないんだわ・・・」
「・・・あんたの彼女なんだわ」
「あたしたち、幸せだよねえっ・・・」
信じる思い、残酷な思い、大好きな相手を思うときって色んな思いがあると思います・・・でも思ったからといって、その通りになるとは限りませんよね。
思い続ければ、約束の形をお互いの手と手をとって見ることができるのでしょうか・・・
でもね、そんなに謝らなくても、泣かなくても、気持ちは十分に伝わってますから・・・
「ごめんね・・・」、この一言が胸に突き刺さって、涙が止まらなかった物語でした。