アスピリン さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
作画の凄さだけが際立った作品。
作画に関してはもう言うことなしというか、凄すぎて言葉にもなりません。
そこまでやるかというぐらい細部までの作りこみがされていて驚きました。
1話の電車シーンでの結露、窓に付けられた古傷、各駅の再現など本当に感動レベルです。こんなに作画が細部まで作りこんだ作品は劇場版レベルでもないんじゃないでしょうかね?
そのぐらい異次元の作画でした。
問題はその作画を活かし切れなかった脚本です。
別に最後をハッピーエンドにしなかったからとかそういうことは関係ないのですが、誰の視点で語りたいのかが明確に伝わってこなかったのが残念すぎる。
それぞれのキャラの視点で「人はそれぞれのペースがある」みたいなことを訴えたかったのかもしれませんが、だったら3話の女性はあまりにも尺の無駄使いで存在価値がなかった。むしろ主人公がいつになっても過去に囚われ生きていくっていう伏線ともとれる演出です。
にも関わらず、最後の踏み切り後は晴れやかな笑顔って・・・。
えっ!?終わったの?って感じでした。
構成的にも最後のエンドロール前の曲で多くの絵で現在の様子を描いていたけど、あれだけだと解釈が人それぞれで一貫して作者が訴えたかったことが何かわかりません。
判断は任せますっていう作品は他にも多々あるけど、このテーマでそれはないだろっていうのが正直な気持ちです。
もったいない作品。。。