ハネマン さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
勇気を持って…
あにこれでの、このアニメの評価がすごい高いんで躊躇してたんですが…今回勇気を持ってレビューしたいと思います。
どのレビューにも言えることですがあくまで個人の主観での考えなんでその辺は悪しからず。
声優、キャラクター、作画、音楽は前作同様ホント素晴らしいと思います。この世界観をピッタリ表現していると思います。この辺は前作と評価が変わりませんし、むしろ音楽にいたっては前作より好きですし、オープニングも色々見返すと新発見があり、心動かされるものがあります。
{netabare}問題はストーリーです。かといって決してつまらないわけではないですよ。めちゃ感動するシーンもありましたし。前作で一番感動させてくれた風子ちゃん出てくれて嬉しかったですし。
8話までは、春原兄弟、みさえさん、ユキネの3人に焦点を当てたストーリー展開ですね。前作でいまいちフューチャーが足りなかった部分に焦点を当ててるのは評価できます。
ただ、春原兄弟の話では春原兄が一方的に悪いみたいな流れが好きじゃなかったです。トモヤが変なウソついてるのも関係してるのにそこら辺に触れないのは虫が良すぎると感じ、トモヤに若干苛立ちを覚えてしまいました。
みさえさんの話はよかったと思います。神秘的で、泣くほどではないけど胸を打たれる話でした。
ゆきねの話は一つだけ!!一つだけ気になる点がある。。。族??同士の川原での決闘前のシーン。この後、トモヤが結局タイマン張って、マジなインパクトのある事実、というかなり真剣なシーンが待っているこのシーンで、なんで渚の母が作ったパンでみんな失神なんてコミカルな件でつなげちゃったんだろう…。。。あれで台なしな感じ。トモヤがタイマン張るという展開にもっていきたいのはわかるが、もっとリアリティある件でつなげるべきだったと思う。
そしてメインである渚とトモヤのストーリーですね。今回は恋愛というより、結ばれた後の話ですからどちらかというと家族愛がメインですね。渚パパや渚ママ、さらには吉野さんなど、色々の人に支えられて家族として幸せを感じている姿は家族の素晴らしさを教えてくれています。さらにトモヤのパパの姿が一見ダメそうでも父親とはこんなにすごいんだ、すごい存在なんだと教えてもらいました。さらにさらに渚や汐のために必死に仕事して、成長していく姿は、甘い学園生活を描いているベタなラブストーリーよりよほど生活感があって、身近に感じやすかったもんだから胸を打たれました。
そして、個人的にひまわり畑で汐が「パパ」と言ったシーンは涙しました。
…という風に普通にいいとこあげたらキリないです。
ですが、、この話で気に食わない点はオチです。なんか一応賛否両論あるらしいですが、結論から言えば私は「否」です。やはり夢オチ感が否めません。ホントに個人的なんですがハッピーエンドでも夢オチっぽいの好きじゃないんですよね。。。なんかそれまでのストーリーがまやかしに感じてしまって…。奇跡を表現するなら夢オチっぽくして渚も汐も助かった、とするのではなく、汐だけが助かったぐらいで良かったと思うんですよね…。夢オチなんて軽い言葉を使ったら失礼なほど思いがいっぱい詰まっているシーンなのはわかっているんですが…。。。この辺が納得いかない、個人的にもったいないところです。 {/netabare}
まぁとはいえ、素晴らしい作品には変わりません。クラナドみたなら絶対見た方がいいでしょう。
ちなみにOVAの「もうひとつの世界 杏編」もかなりおススメです。ってか杏って広橋涼さんが声やってたんですね。好きなのにWORKING!!の山田と違いすぎて全然気付かなかった…不覚…