粟島二武 さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
タイトルなし
四谷怪談:怪談本来の話と並行して現実にあるお岩の呪いについて語られ、最終話(大詰め)での、お岩の呪いが現実に続くのは四谷怪談を見ている観客側が望んでいるからではないのか、という問いかけは斬新だった。その結果、単なる昔の作り怪談話から一歩進んで、あたかも呪いのビデオを見ているような印象を受ける。構成に感心した。
化猫:最後に明かされる、化け猫が生まれる要因となった坂井伊行の悪行が、現代に実際に起きた女性監禁事件と類似している点が印象に残る。ここにも単なる昔話に終わらせないための工夫が感じられる。
方向性の違う三編のセットで短編集としてのバランスがうまくとれているように感じた。