粟島二武 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
タイトルなし
直木賞受賞小説の原作があるものの、心の病という重いテーマをここまで明るく表現できたことに好感を持った。
主人公伊良部の三つの姿、(長靴を履いた猫の)ペロのマーク、話とは無関係な人物の平面化(モノノ怪「化猫」でのマネキン化を連想させる)など、遊び心も満載だった。
そのくせ、最終話ではカナリアに託して、心を病む人には周囲の人間の気づきが必要であるという、明確な主張も忘れていない。