粟島二武 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
タイトルなし
第一話から細かいふく線が多く、自分としては2回見なければその詳細な意味がわからなかった。今でも完全には理解しきっていないかもしれない。
遊び心、実験的表現も多く、特に人物のデフォルメが秀逸だった(例えば、小津の二通りの顔、蛾でおどろく明石さん、一回目で主人公が明石さんに告白しようとする場面、「ほんわか」の人物が皆同じ顔、等)。人物デザインも含めて全体的に京都の町並みに適した落ち着いたトーンで統一されているので、ときおり現れるギャグが引き立つ。
並行した大学サークル生活のうち、実際の現実生活は最終の四畳半に閉じこもったものだったのか、(最終話での小津の「アンタ誰ですか?」から判断するとそうなる)はよくわからない。また時間を戻していたのが占いの老婆だったとも解釈できる場面が一瞬ある。こういった若干の謎は残るものの文句なく面白いアニメだった。
自分の中では今のところ、「ノイタミナ」枠作品としては、マッドハウスのこの作品と東映アニメーションの「空中ブランコ」が両横綱に思える。