くせ毛 さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
春原の重要性
伊吹風子
「聞いた?2年前に事故にあって意識不明になってる生徒の噂。」
「こないだ聞いた伊吹先生の妹さんだそうですよ。
「それ誰が言ってんの?」
「噂よ、噂。でもさぁ、なんかそんな気がしない?かわいくて、一生懸命で、いつも学校の中走り回ってそうなさ。」
「・・・確かに、そんな気がするな。」
「でしょ?・・・ねぇ、さっきから気になってるんだけど、それ・・・」
「これ?いつの間にか部屋にあったんだよ。どこで手に入れたか覚えてないんだけど、・・・でも、これってあれだよな。」
「はい!」
「あれ・・・よね?」
『ヒトデ!!』
どうしてか?などという質問は、きっとこの場合、愚問になってしまう。皆が待っているからだ、その女の子が目覚めるのを。
その女の子は、待ち焦がれていた。姉を祝福するその日を目指してがんばっていた。たった一人で、姉への祝福をたくさん集めていた。
いじらしい、けなげなその女の子を、愛せずにはいられなかったのだ。その夢に、画面の前に座る僕たちもいつの間にか巻き込まれてしまっていたのだろう。
一之瀬ことみ
「見てごらん、ことみ。この世界を形作っているのは、目に見えないほど小さなたくさんのハープだ。ハープは琴とも言う。世界はハープで満ちていて、その一つ一つがそれぞれ異なった音を奏でているんだ。そうしてあらゆる音が複雑に響きあい、たった一つの調べが生まれる。だから、世界はこんなに美しいんだよ。」
「本当に大切なことは、いつでもとっても簡単なことなの。ことみちゃんはことみちゃん。とても綺麗な、三つのひらがな。お父さんとお母さんの、大事な大事な宝物。」
幾多の人から人へと託されてきた鞄に入っていた手紙に書かれていたのは、
父が口にしていた、この世界の美しさ。
その調べのひとつである、母が送ることみへの愛。
「おとといはウサギを見たの。昨日は鹿。今日はあなた。あなたは、朋也くん。」
外の世界から迷い込んできた一人の少年は、ことみにとってかけがえのない友達となる。
「悲しみと涙に満ちてさえ、瞳を開きなさい。やりたいことをしなさい。なりたいものになりなさい。友達を見つけなさい。焦らずに、ゆっくりと大人になりなさい。」
「私のお庭は広いから。」
ことみちゃん。きっと外にはまだまだ美しい世界が広がってるんだよ。
思わずそう言ってあげたくなるほど、微笑ましいお話でした。
坂上智代
なんというか、トモヤの家庭に一番近い状況というか、彼女自身トモヤに共感できそうなところもあったんじゃないかなーと思うがこれはほんとに個人的なことなので置いておこう。正直、本編よりも最終話の方が感動してしまった笑。なんつーか、その壁を乗り越える感じ!?いいねぇいいねぇ。青春だねぇ。眼鏡…似合ってるぜ(キリッ。
藤林姉妹
いやー…。18話で完全に折れてしまったフラグが2本笑。しかしトモヤと渚の絆を見てしまった後の二人のシーンはやっぱ良かったな。椋の「ごめんね」に対する杏の涙は、果たして妹への贖罪か。それとも気持ちに素直に慣れた一人の少女の現実を受け止めるための涙なのか。。。。あああーーーん、愛しい!!
しかし姉妹で萌えキャラ作ろうとしたら結局こういう設定になっちゃうんだなー。らきすた思い出したわ。
古河渚
なんとなく、ものすごく予想通りな結果だが、それを思う間もなく「これでよかったんだ」という気持ちでいっぱいになるラストだった。うん。これはまさに「これでよかったんだ」だな。他になんとも言いようがない。本番で舞台に立ちすくんでしまう渚。しかし秋生の前座が素晴らしすぎたな。感動ものだった。この役者がぁぁ笑。
春原陽平
こいつなくしてこの物語はありえない。友達Aと友達Bがいるならこいつは友達AでなくA的要素を含んだBである。友達Aが主人公を引っ張ってくれるキャラなら、Bはその存在を引き立てるキャラだ。(ちなみに友達Cは主人公のためを思って軽率な行動をふるってしまったために空気を悪くするキャラである。)いわば影の主人公とも言うべき存在である。主人公の朋也の重さだけでは共倒れになってしまいそうな二人を側面支援している。やはりサブキャラ、特に男がきちんと描けて演じられている作品は気持ちが良い。
あえてトモヤについては書かないでおこう。