こたろう さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
パパのいうことはちゃんと聞いていると思いますが?
物語の大筋は人情話が基本。
三姉妹と主人公が共同生活し、絆を深めていくお話です。
そんなほのぼの物語になりそうな設定に、今風の萌えアニメのテイストを多めに詰め込んであります。
キャラ絵だけみると、ただの「ちょっとエッチな、女子との共同生活萌え」な内容、ドタバタラブコメディかと想像してそんなに期待しないで視聴しましたが、意外と”家族の絆”的な要素を中心に据えてあります。それなりに面白かったです。
まあ、萌えアニメであることに違いはないのでしょうが(^。^;)
多感でお年頃の長女、愛想と要領がよく達観している次女、甘ったれで元気な幼児の三女。この三姉妹と彼女達の叔父にあたる大学生の主人公が、故あって一緒に暮らしていくお話。
ワンルームの狭いアパートで生活していくワケですが、甘くない現実に直面して紆余曲折する物語です。
実際、たかだか大学生が三人もの未成年を抱えて生活なんてできるわけもありませんが、それを指摘するのも野暮というもの。
というか現実的な生活感や経済観念なんか求めたら、ドロドロのメロドラマになってしまいます。確かにみていて違和感を感じるときはありますが、このテのアニメでそんな事を言及しても仕方がありません。
そこはフィクションと割り切ってみれば、懸命に支え合って生きる四人、そして、そのオママゴトを周りの人達の助力によって支えているホームドラマとして楽しめます。
萌え絵の可愛らしい女の子たちを愛でつつも、温かい気持ちになれる作品です。
おっさんにとっては、
三女の可愛らしさが何とも反則でした( ´ ▽ ` )ノ
ちょっと残念なのは、長女の乙女心が中心に描かれているので恋愛方向に内容が傾いているところ。
これはこれで微笑ましくはあるのですが、次女や三女のエピソードがもっとあれば、家族モノとしての広がりがあっただろうなー・・・・と、悔やまれる。
しかし、1クールの尺の中で、それなりにツボをおさえつつキチンとまとめてあるのが本作のデキのいいところでもあります。
悲劇を強調したり、下手にサブキャラをイジったりしていないので、ちゃんと家族の物語として成立してる。設定上いろいろと詰め込みたくなるようなお話なんですが、省くべきところを未練なくバッサリ切ってるのが成功している感じです。
なので、視聴前に思ってたほど萌えにもエロにもコメディにも傾倒していませんでした。
今時の深夜アニメらしく、お約束なヲタキャラやお色気担当が居たりしますが、それもまぁ想定範囲内。
ファミリー萌えアニメとして、素直にお楽しみください。
でもこれ、看板に偽りありですよね。「パパ」的な話なんて全然ないです。オニーチャンじゃん