じょー さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
良い意味でも悪い意味でも真面目な作品
全体的な感想は良作です。こちらでも書かれていましたが、秀作になりきれなかったという所でしょうか?作品の設定からか、全体に薄暗い色の配色が目立ちます。ストーリーはうまく纏まっており、理解させ方も丁寧で、綺麗に仕上げています。ただ、あまりにここらが真面目過ぎてもアニメだと物足りなくなってしまいます、難しいですね。
ストーリーは穏やかに始まり、大きな波乱のない日常、伏線、小さな戦いと続きます。そして、中盤のカタルシスから大きくうねり始めます。最後には綺麗にプロットが回収されて、最後はこれしかないという終わり方で、わずかな希望を残します。物語としては良くできているかなと。天井に書かれた空、とまとしるこ、自販機キック、折り紙、屋上の夕焼け、不細工な人形、うさぎの人形などなどのキーアイテムの使い方が最後まで綺麗で上手でした。
2人の非常に個性の強いキャラクターの嫉妬と憎悪そして愛情のぶつかり合いは見応えありました。特に蒼乃のバトルシーンは美しかったです。
惜しむらくは、メインキャラの茉莉の心情がうまく描かれきっていなかったかな、蒼乃に関しては非常に良かったので、残念な気がします。
能登さんのいちゃいちゃシーン、キスシーンは可愛らしかったです。
「いったでしょ、からかってなんていないって」ああ、抱きしめたい。
最初見たときは茉莉にあんまり合わないかなと思っていたのですが、後になってやっぱり能登さんで良かったなと思い直しました。茉莉の運命は結局儚くて、オカルトなんですよね。あとローゼンメーデン第3ドールが出てきたかと思ったら、金朋さんだった。
全体にバランスの良い作品です。多分見て損をしたという事にはなりにくい作品だとおもいます。