maruo さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
そうは言っても暖かい南家 B+
原作未読
1期に引き続き視聴しました。
相変わらずほのぼのとした中にも、適宜毒を入れてくれる三女の千秋と、その毒の発生源となっている次女の夏奈がとても良い感じです。
今作で特に私の印象に残ったのが、アニメオリジナルキャラのフユキです。
南家の隣に引っ越してきた小学生(とその父親)で、少しずつですが南家との交流を深めていきます。
フユキは自分から何かを言うことは殆どない内気な少年で、それに対して千秋はたびたびイライラしてしまいます。
12話の運動会の話で、フユキの方から千秋に「楽しい運動会にしようね」と話しかけます。
千秋は何かおかしいと思いつつ、運動会当日を迎えます。
たった一人の家族である父も見学に来ないフユキは、昼食を一人でとろうとしていたところを、南家に一緒に食べようと誘われます。
運動会で誰かと一緒に昼食をするのは始めてだというフユキ。
そして昼食後、フユキの姿が見えません。
彼は何も言わず、また引っ越していったのでした。
フユキは何を思っていたのでしょうか。
多分、引越しの多い家柄故に、親しくなればなる程、別れが辛くなると思っていたのではないでしょうか。
しかし、南家との交流、とりわけ最後に南家と一緒にとった昼食は、彼の心に残るものになったようです。
最終回にフユキから南家宛てに手紙が来ていましたから・・・。
勿論、最終回も良かったですよ。
千秋は毒を吐きつつも、やっぱり長女に対しては甘えん坊なんですね。
小学生なんだから、むしろそれが自然だと思いますが・・・。
本作では、ほんのりと寂しい話がありながらも、南家の暖かさを垣間見ることができました。
3期、そして放送が決定した4期にも期待したいと思います。