無毒蠍 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ルパンは夢をみない…マモーとは神かペテン師か…
これから少しずつルパン作品をつまんでいこうと思います。
まず劇場第一作にあたるルパンVS複製人間をしちょうしたのですが、
公開した年が1978年、今から30年以上前とかなり古い作品になります。
しかし作画は思ってたよりも古臭くありませんでした。
むしろこの年代でここまでの作画がつくれていたんだなと少々驚きましたね。
昔のアニメならではのテンポの速さがあり場面がコロコロ変わります、
約100分の間に様々な内容が凝縮されていました。
今回は複製人間…つまりクローンというのがポイントになっているのですが、
タイトルですでにネタバレになってますね。
まぁネタバレというほど驚きの要素でもないと思いますが、
できればタイトルに使わないほうがよかったかもしれません。
公開当時は副題はついてなかったらしいですが
商品化するときにつけられたみたいです。
今回の敵はマモーという不気味な男です。
一万年前から生き続け歴史を影からつくってきたというマモー…
結局それは真実かどうかわかりませんでしたが
少なくともクローン技術で常人より長生きしていたことには違いないでしょう。
いや、それも正しくないかもしれませんね。
私はマモーのクローンは失敗作だと思うのですよ。
自身とまったく同じ存在がクローンだとすればマモーのあれはただの人形にすぎません。
自らを神と称するマモーとルパン。
理想を語るマモーと理想を否定するルパン…
「ルパンは夢をみない」
これは作中で登場した言葉ですがルパンは夢をみないらしいです。
誰しもが思い描く理想のありかた…夢。
「夢を盗まれた」
ルパンは作中でこんなことを言ってたりもするんですよね。
夢をみないルパンが夢を盗まれたと…
これはつまりルパンにとって夢はみるものじゃないという意味なのでしょうか。
ルパンにとっての夢ってなんなんだろう。
誇りとかそういうものなのかな…
ルパンファミリーの次元に五ェ門ですが
不二子をめぐって険悪な雰囲気になりますw
ルパンが不二子にいいように利用されるおかげでいい迷惑だと。
不二子と縁をきらなきゃサヨナラということですね。
ルパンは不二子を選んだようにも思えますがどちらも選んでないようにも思えます。
不二子を選ぶ以前にケンカ別れしてしまった印象。
たしかに不二子のおかげで苦労しますが
なんだかんだルパンのために行動する不二子もちゃんといるんですよね。
ルパンがいないんじゃ意味がないとマモーの誘いを断る不二子。
やっぱり不二子もルパンファミリーなんですよ!
次元も最後は助けに来てくれるし五ェ門のおかげでルパンの命も助かりました。
ルパンに指一本触れることすらできないと自身を恥じていた銭型が、
最後ルパンの足首をつかみ手錠をかけるというのもルパンらしい終わり方かな。
前半はマモーの追っ手から逃げるルパン、
後半はマモーとの直接対決という感じの構成になってました。
【B+78点】