ぼんた君 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
過激にファイヤー!!!
この氷菓は神山高校の古典部に所属する4人の物語で主人公、折木奉太郎をひたすら愛でるアニメです!?
このアニメの序盤は最初の設定をしっかりしたかったこともあるのか不自然な部分がけっこうあります。
しかし、氷菓の文集の話が進んでからはおもしろかったです。 {netabare}日本語をうまく使った発想だったと思います。十文字事件編にもありましたが奉太郎の頭の柔らかさに驚かされました {/netabare}
ただミステリーについて詳しく知っているわけではないので何とも言えない部分があるのですが
{netabare}入須に依頼された話と十文字事件では定義そのものがずれている部分があるように感じました。ミステリーものでは最初に与えられた条件から推察していくのがセオリーのように感じますが、十文字事件では後半に加えらた条件がなければ推察は不可能です。
つまり、主人公の姉が来ていなければ、奉太郎は気づいてなかったはずです。また、入須のときの動機と田名辺のときの動機では明らかに田名辺の動機が薄かった。わざわざ、そんなまわりくどいやり方をする必要性がない。ただの愉快犯のように思えます。
陸山がクドリャフカの順番を読んでいればまた違っていましたが読んですらいないのもので伝えようとするのはどうなんでしょうか、せめて、確認することぐらい出来たはずです。確認していれば愉快犯のような印象は拭えるはずです{/netabare}
中盤に入ってからは引き込まれました。今まで奉太郎やえるにスポットがあったていましたが視点が変わって、里志やまやかの話になったときはすごくおもしろくて、里志のはじめの悪いイメージも払拭されるぐらい好感を持てました。
終盤においては短編集が続いて、どれもまとまっていて楽しかったです。奉太郎とえるの距離間がうまく描かれていて、二人の心の距離が近づくに連れて、パーソナルスペースの狭いえるが奉太郎に対して必要以上に近づいてしまうのにためらいを感じてしまったりと二人の関係をよく表せていると思います。
最終話は「遠まわりする雛」
{netabare}
えるが普段は自分のことを話さないのに奉太郎に話しをするところはこのアニメの一番の見所です。自分の話をするということはえるが奉太郎に自分のことを知ってもらいたいから話していて、それだけえるにとって奉太郎の存在が大きなものになっていることがよくわかります。一緒に歩きたいと思うから傘持ちを頼んで、いずれは自分の生まれ育った場所に帰らなくてはならないのですが少し遠回りをしたい。それを知った上で奉太郎は今後どうしていくのか。最後に「寒くなってきた」と言う奉太郎と「いいえ、もう春です」と答えるえる、二人の心境がこの言葉に上手く現れているように思えます。{/netabare}
総評
ふたりの距離の概算まではやってもらいたかった。
あと最低3話はあっても良かったかなとも思いますがそこらへんは2期に期待するしかないです。
登場人物の良さを最大限引き出させていて、キャラにとても魅力を感じました。
ミステリー的には微妙ですが今年のアニメで個人的には1番のアニメだと思っています。