Smog さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
2013年7月より2ndシーズン放送決定!オーディオコメンタリー未視聴でしたので3周目視聴。【全面改稿】
ライトノベルが原作。
全15話。原作既読。
化物語のみのレビューです。
言葉遊びにこだわった独特な世界観を、前衛的な作画と演出で味付けした会話劇。
シリアスな内容もコミカルなやりとりも、すべてが会話の中で展開する作品です。
一番の見所は、オーディオコメンタリーでしょう。
本編の内容は、「さすが西尾維新!」とうならせるような作りです。
西尾さんの趣味全開で作られたというだけあって、言葉の遊び心満載で作られています。
飽きることのないフォント効果や作画の演出もあって、初めから終わりまで視聴者の斜め上を行く展開が楽しめます。
そして圧巻なのが、オーディオコメンタリー。
西尾さんが脚本を担当し、毎話、本編に登場する主要キャラ2名がひたすらしゃべり続けます。
明らかに本編よりも台詞の数が多く、ほぼノンストップで会話が続くため、30分があっという間に終わってしまいました。
参考までにオーディオコメンタリーのキャラの組み合わせも載せておきます。
※ボケ×ツッコミの順です
1話~2話 ひたぎ×翼
3話~5話 真宵×翼
6話~8話 ひたぎ×駿河
9話~10話 撫子×忍野
11話 撫子×翼
12話 ひたぎ×翼
13話 真宵×翼
14話 駿河×翼
15話 翼×暦
個人的なオススメは、
本編ガン無視で脱線しまくりの「ひたぎ×駿河」(6話~8話)
撫子かわいすぎ&忍野かっこよすぎの「撫子×忍野」(9話~10話)
バサ姉がいじらしくてかわいい&安定の暦テイスト「翼×暦」(15話)
です!
ストーリーについて、ヒロインにあわせて数話ごとに話が分れている構成です。
しかし、本筋よりも脱線の方が多いんじゃないかってくらい脱線しまくります。
その脱線の中に伏線を潜ませるなど、ニクい演出が冴えています。
物語シリーズ全体に渡って伏線回収がされますので、何度も見直したくなる作りです。
作画について、斬新な作画によって全体が味付けされています。
会話劇をうまくアシストするフォント効果、のっぺりした色づかい、独特なカメラワークやレンズ効果など、飽きさせない演出で視聴者を引きつけます。
新房監督とシャフトならではの作画が楽しめます。
音楽について、様々な工夫が凝らされています。
・独特な作画に合わせたBGMと効果音
・ボリュームの強弱やサウンドエフェクトによる演出
・その話のメインとなるヒロインごとに変わるOP曲
・詞も曲も秀逸なED曲
などなど、こだわりを感じました。
声優さんについて、会話劇とあってか、とても豪華な声優陣です。
神谷浩史さん、斎藤千和さん、加藤英美里さん、沢城みゆきさん、花澤香菜さん、堀江由衣さん、坂本真綾さん、喜多村英梨さん、井口裕香さん、櫻井孝宏さんなどなど。
聞き惚れるほどの会話劇が楽しめます。
実は、自分は本編以外一切見ない主義でした。
物語シリーズのオーディオコメンタリーについても、評判が良いとは聞いていたものの、あまり興味がありませんでした。
しかし、2013年7月から2クールで2ndシーズンが放映されると聞き、せっかくなのでと視聴を決意。
その結果、クオリティの高さに圧倒されました。
化物語+偽物語で累計出荷数100万本突破もうなずけますw
レンタル代を2回払ってでも、見る価値はあると思います!
(買いたいけどお金がない><)
アニメが好きな方すべてに一度は見ていただきたい作品です。