入杵(イリキ) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
女子高校生のほのぼのとした学園生活を愛らしく描く
本作はかきふらいの「けいおん!」(月刊まんがタイムきらら)を原作に制作された日常系アニメである。
女子高校生が軽音楽部で和気藹々と活動するのが本作の骨子で、恋愛は一切登場しない。
原作は4コマ漫画で主に登場人物の他愛の無い日常を描くが、アニメでは音楽性も重視し、ストーリー性も付加している。
京都アニメーションが手掛けており、作風は大変良好で、メディアミックス展開により爆発的な人気を呼んだ。
2期である本作は、1期の続編としての位置づけであり、1期を視聴してからの方がより楽しめる。
また1期は1クールで2年分の制作だったが、2期は2クールで1年分の制作であり、1期に比べて濃密な1年を繰り広げている。
あらすじ
{netabare}
平沢唯、秋山澪、田井中律、琴吹紬の軽音部4人は高校3年生として、始業式をむかえる。
新入生がクラブを決めるこの時期に、去年新歓ライブで入部を決めた2年生の中野梓とともに、今年も新入生勧誘に励む軽音部のメンバーだが…
{/netabare}
感想
1期よりも話数が多く、濃密な展開が好感だったものの、唯の人間性を疑う行為が多々見られ、1期での成長は有耶無耶になってしまった感も払拭出来ない。1期のご都合主義はまだ許容出来たが、本作は眉を顰める展開が多く、納得出来ない箇所が有ったように思う。しかしながら、キャラの魅力を引き出す展開や、感動出来る演出も多く見られ、その点は非常に評価している。鬱展開などの危惧も杞憂に終わり、全体的に綺麗に纏まったのではないだろうか。欲を言えば、もう少し音楽的な要素が欲しかったと思う。
総評
本作は一世を風靡したキャラ萌え日常系アニメである。個性的で魅力的な女子高校生が音楽に直向に努力しながらも、他愛の無い日常を送る様子を描いている。
この他愛ない日常を「愛らしい」ととるか「愚にも付かない」ととるかは視聴者次第である。私は大変堪能できたと思う。